第2章 RoCE の設定

本セクションでは、RoCE (RDMA over Converged Ethernet) の背景情報、デフォルトの RoCE バージョンを変更する方法、およびソフトウェア RoCE アダプターの設定方法を説明します。

RoCE ハードウェアを提供するベンダー (Mellanox、Broadcom、QLogic など) が異なることに注意してください。

2.1. RoCE プロトコルバージョンの概要

RoCE は、イーサネット経由のリモートダイレクトメモリーアクセス (RDMA) を有効にするネットワークプロトコルです。

以下は、RoCE のさまざまなバージョンです。

RoCE v1

RoCE バージョン 1 プロトコルは、同じイーサネットブロードキャストドメインの任意のホスト間の通信を可能にするイーサネットタイプ 0x8915 を持つイーサネットリンク層プロトコルです。

デフォルトでは、Mellanox ConnectX-3 ネットワークアダプターを使用する場合、Red Hat Enterprise Linux は RDMA Connection Manager (RDMA_CM) に RoCE v1 を使用します。

RoCE v2

RoCE バージョン 2 プロトコルは、UDP over IPv4 または UDP over IPv6 プロトコルのいずれかにあります。UDP 宛先ポート番号 4791 は RoCE v2 用に予約されています。

デフォルトでは、Mellanox ConnectX-3 Pro、ConnectX-4 Lx、または ConnectX-5 のネットワークアダプターを使用する場合、Red Hat Enterprise Linux は RDMA_CM に RoCE v2 を使用しますが、ハードウェアは RoCE v1 と RoCE v2 の両方に対応します。

RDMA_CM は、データを転送するためにクライアントとサーバーとの間に信頼できる接続を設定します。RDMA_CM は、接続を確立するために RDMA トランスポートに依存しないインターフェースを提供します。通信は特定の RDMA デバイスを使用し、データ転送はメッセージベースです。

重要

クライアントでの RoCE v2 の使用と、サーバーでの RoCE v1 の使用には対応していません。この場合は、サーバーとクライアントの両方が RoCE v1 で通信するように設定します。

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