Red Hat Training
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第15章 systemd ターゲットでの作業
systemd
のターゲットは、システムの開始時の同期ポイントとして機能します。.target
ファイル拡張子で終わるターゲットユニットファイルは、systemd
ターゲットを表します。ターゲットユニットの目的は、依存関係のチェーンでさまざまな systemd
ユニットをグループ化することです。
以下の例を参照してください。
-
グラフィカルセッションを開始するための
graphical.target unit
は、GNOME Display Manager (gdm.service
)または Accounts Service (accounts-daemon.service
)などのシステムサービスを開始し、multi-user.target unit
もアクティブにします。 -
同様に、
multi-user.target
ユニットは、NetworkManager (NetworkManager.service
)、D-Bus (dbus.service
) といった、その他の必須システムサービスを開始し、basic.target
という別のターゲットユニットをアクティブにします。
systemd
ターゲットの使用中に、デフォルトのターゲットの表示、変更、または現在のターゲットの変更を行うことができます。
15.1. デフォルトターゲットの表示
systemctl
コマンドを使用してデフォルトのターゲットを表示するか、デフォルトのターゲットユニットを表す /etc/systemd/system/default.target
ファイルを調べます。
手順
デフォルトでどのターゲットユニットが使用されるかを判断するには、次のコマンドを実行します。
$ systemctl get-default graphical.target
シンボリックリンクを使用してデフォルトのターゲットを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ ls -l /usr/lib/systemd/system/default.target