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15.6. レスキューモードでの起動
レスキューモード は、便利なシングルユーザー環境を提供し、通常の起動プロセスを完了できない状況でのシステムの修復を可能にします。レスキューモードでは、システムはすべてのローカルファイルシステムのマウントと、特定の重要なシステムサービスの開始を試みますが、ネットワークインターフェイスをアクティブにしたり、他のユーザーによるシステムへの同時ログインを許可したりすることはしません。
手順
レスキューモードに入るには、現行セッションで現在のターゲットを変更します。
# systemctl rescue Broadcast message from root@localhost on pts/0 (Fri 2013-10-25 18:23:15 CEST): The system is going down to rescue mode NOW!
注記このコマンドは
systemctl isolate rescue.target
と似ていますが、システムに現在ログイン中の全ユーザーに情報メッセージを送信します。systemd
がメッセージを送信しないようにするには、--no-wall
コマンドラインオプションを指定して以下のコマンドを実行します。# systemctl --no-wall rescue