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15.7. 緊急モードでの起動
緊急モード は、可能な限り最小限の環境を提供し、レスキューモードに入れないシステム状態でのシステムの修復を可能にします。緊急モードでは、システムは root ファイルシステムを読み込み専用でマウントし、他のローカルファイルシステムのマウントは試みません。また、ネットワークインターフェイスのアクティブ化も行わず、限定的な必須サービスのみを起動します。
手順
緊急モードに入るには、現在のターゲットを変更します。
# systemctl emergency
注記このコマンドは
systemctl isolate emergency.target
と似ていますが、システムに現在ログイン中の全ユーザーに情報メッセージを送信します。systemd がメッセージを送信しないようにするには、
--no-wall
コマンドラインオプションを指定して以下のコマンドを実行します。# systemctl --no-wall emergency