Red Hat Training
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30.6. RHEL システムロールを使用した時刻同期の管理
timesync
ロールを使用して、複数のターゲットマシンで時刻同期を管理できます。システムクロックが、NTP サーバーまたは PTP ドメインのグランドマスターに同期するように、timesync
ロールが、NTP 実装または PTP 実装をインストールして NTP クライアントまたは PTP スレーブとして動作するように設定します。
timesync
ロールを使用すると、システムが ntp または chrony を使用して NTP プロトコルを実装するかどうかにかかわらず、RHEL 6 以降のすべてのバージョンの Red Hat Enterprise Linux で同じ Playbook を使用できるため、chrony への移行 も容易になる点に留意してください。
timesync
ロールは、管理対象ホストで指定または検出されたプロバイダーサービスの設定を置き換えます。以前の設定は、ロール変数で指定されていなくても失われます。timesync_ntp_provider
変数が定義されていない場合は、プロバイダーの唯一の設定が適用されます。
以下の例は、サーバーにプールが 1 つしかない場合に、timesync
ロールを適用する方法を示しています。
例30.1 サーバーの 1 つのプールに、timesync ロールを適用する Playbook の例
--- - hosts: timesync-test vars: timesync_ntp_servers: - hostname: 2.rhel.pool.ntp.org pool: yes iburst: yes roles: - rhel-system-roles.timesync
timesync
ロール変数の詳細は、rhel-system-roles
パッケージをインストールし、/usr/share/doc/rhel-system-roles/timesync
ディレクトリーの README.md
または README.html
ファイルを参照してください。