Red Hat Training
A Red Hat training course is available for RHEL 8
7.9. ソフトウェアリポジトリーの管理
yum および関連ユーティリティーの設定情報は /etc/yum.conf
ファイルに保存されます。このファイルには [repository]
セクションが含まれており、リポジトリー固有のオプションを設定できます。
/etc/yum.repos.d/
ディレクトリーにある、新規または既存の .repo
ファイルに個々のリポジトリーを定義することが推奨されます。
/etc/yum.conf
ファイルの各 [repository]
セクションで定義した値は、[main]
セクションに設定した値をオーバーライドします。
次のセクションでは、以下を行う方法を説明します。
-
[repository]
オプションを設定する - yum リポジトリーを追加する
- yum リポジトリーを有効にする
- yum リポジトリーを無効にする
7.9.1. YUM リポジトリーオプションの設定
/etc/yum.conf
設定ファイルには [repository]
のセクションが含まれ、repository は一意のリポジトリー ID に置き換えます。[repository]
セクションでは、各 yum リポジトリーを定義できます。
競合を回避するために、カスタムリポジトリーには Red Hat リポジトリーで使用される名前を指定しないでください。
利用可能な [repository]
オプションの完全なリストは、yum.conf(5) man ページの [repository] OPTIONS
セクションを参照してください。
7.9.2. YUM リポジトリーの追加
手順
新規リポジトリーを定義するには、以下を行います。
-
[repository]
セクションを/etc/yum.conf
ファイルに追加します。 /etc/yum.repos.d/
ディレクトリーの.repo
ファイルに[repository]
セクションを追加します。yum リポジトリーは、一般的に
.repo
ファイルを提供します。
このディレクトリーにある、.repo
ファイル拡張子が付いたすべてのファイルを yum が読み取るため、リポジトリーは、/etc/yum.conf
ではなく、.repo
ファイルに定義することが推奨されます。
システムにリポジトリーを追加して有効にするには、以下を使用します。
# yum-config-manager --add-repo repository_URL
repository_url は、リポジトリーを参照する URL に置き換えます。
ソフトウェアパッケージを、Red Hat の認証ベース Content Delivery Network
(CDN) 以外の未検証または信頼できないソースから取得してインストールする場合には、セキュリティー上のリスクが伴います。セキュリティー、安定性、互換性、保全性に関する問題につながる恐れがあります。
7.9.3. YUM リポジトリーの有効化
システムに yum
レポジトリーを追加したら、これを有効にし、確実にインストールと更新を実行できるようにしてください。
手順
リポジトリーを有効にするには、以下を使用します。
# yum-config-manager --enable repositoryID
repositoryID は、一意のリポジトリー ID に置き換えます。
利用可能なリポジトリー ID をリスト表示するには、YUM を使用したパッケージのリスト表示 を参照してください。
7.9.4. YUM リポジトリーの無効化
特定の YUM リポジトリーを無効にして、特定のパッケージがインストールまたは更新されないようにします。
手順
yum リポジトリーを無効にするには、以下のコマンドを使用します。
# yum-config-manager --disable repositoryID
repositoryID は、一意のリポジトリー ID に置き換えます。
利用可能なリポジトリー ID をリスト表示するには、YUM を使用したパッケージのリスト表示 を参照してください。