Red Hat Training
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23.2. ユーザーへの sudo アクセス権限の付与
システム管理者は、root 以外のユーザーが管理コマンドを実行できるように sudo
アクセスを付与できます。sudo
コマンドは、root
ユーザーのパスワードを使用せずに、管理アクセスを持つユーザーを提供する方法です。
ユーザーが管理コマンドを実行する必要がある場合には、コマンドの前に sudo
を指定してください。すると、そのコマンドは、root
ユーザーのように実行されます。
以下の制限事項に注意してください。
-
/etc/sudoers
設定ファイルに一覧表示されているユーザーのみがsudo
コマンドを使用できます。 -
コマンドは、
root
シェルではなく、ユーザーのシェルで実行されます。
前提条件
-
root
アクセス
手順
root で
/etc/sudoers
ファイルを開きます。# visudo
/etc/sudoers
ファイルは、sudo
コマンドで適用されるポリシーを定義します。/etc/sudoers
ファイルで、wheel
管理グループのユーザーにsudo
アクセスを付与する行を見つけます。## Allows people in group wheel to run all commands %wheel ALL=(ALL) ALL
-
%wheel
で始まる行に#
コメント文字が含まれていないことを確認します。 - 変更を保存し、エディターを終了します。
sudo
アクセスを付与するユーザーを、wheel
管理グループに追加します。# usermod --append -G wheel <username>
<username> は、ユーザー名に置き換えます。
検証手順
ユーザーが
wheel
管理グループに追加されていることを確認します。# id <username> uid=5000(<username>) gid=5000(<username>) groups=5000(<username>),10(wheel)
関連情報
-
sudo(8)
、visudo(8)
、およびsudoers(5)
の man ページ