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第10章 ログファイルを使用した問題のトラブルシューティング

ログファイルは、システム (カーネル、サービス、および実行中のアプリケーションなど) に関するメッセージが含まれるファイルです。ログファイルには、問題のトラブルシューティングやシステム機能の監視に役立つ情報が含まれています。Red Hat Enterprise Linux におけるロギングシステムは、組み込みの syslog プロトコルに基づいています。特定のプログラムがこのシステムを使用してイベントを記録し、ログファイルに分類します。これは、オペレーティングシステムの監査およびさまざまな問題のトラブルシューティングに役立ちます。

10.1. syslog メッセージを処理するサービス

以下の 2 つのサービスは、syslog メッセージを処理します。

  • systemd-journald デーモン
  • Rsyslog サービス

systemd-journald デーモンは、さまざまなソースからメッセージを収集し、収集したメッセージを処理するために Rsyslog に転送します。systemd-journald デーモンは、以下のソースからメッセージを収集します。

  • カーネル
  • ブートプロセスの初期段階
  • 起動時および実行時のデーモンの標準出力とエラー
  • Syslog

Rsyslog サービスは、タイプおよび優先順で syslog のメッセージを分類し、/var/log ディレクトリー内のファイルに書き込みます。/var/log ディレクトリーは、ログメッセージを永続的に保存します。