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9.5. 他のホストとの仮想マシンディスクイメージの共有
対応している KVM ホスト 間で仮想マシンのライブマイグレーションを実行するには、仮想マシンの共有ストレージが必要です。次の手順では、NFS プロトコルを使用して、ローカルに保存された VM イメージをソースホストおよび宛先ホストと共有する方法について説明します。
前提条件
- 移行に使用する仮想マシンがシャットダウンしている。
- (必要に応じて) 移行元ホストまたは移行先ホストではないストレージをホストするのにホストシステムを使用できるが、移行元ホストと移行先ホストの両方がネットワーク経由でアクセスできる。これは共有ストレージに最適なソリューションで、Red Hat が推奨しています。
- KVM では対応していないため、NFS ファイルのロック機能を使用しない。
NFS が移行元および移行先ホストにインストールされ、有効になっている。有効でない場合は、以下を行います。
NFS パッケージをインストールします。
# yum install nfs-utils
2049 などの NFS のポートがファイアウォールで開いていることを確認します。
# firewall-cmd --permanent --add-service=nfs # firewall-cmd --permanent --add-service=mountd # firewall-cmd --permanent --add-service=rpc-bind # firewall-cmd --permanent --add-port=2049/tcp # firewall-cmd --permanent --add-port=2049/udp # firewall-cmd --reload
NFS サービスを起動します。
# systemctl start nfs-server
手順
共有ストレージを提供するホストに接続します。以下の例では、
cargo-bay
ホストです。# ssh root@cargo-bay root@cargo-bay's password: Last login: Mon Sep 24 12:05:36 2019 root~#
ディスクイメージを保持するディレクトリーを作成し、移行ホストと共有します。
# mkdir /var/lib/libvirt/shared-images
移行元ホストから新規作成されたディレクトリーに仮想マシンのディスクイメージをコピーします。たとえば、以下は、
wanderer1
仮想マシンのディスクイメージを、`cargo-bay` ホストの/var/lib/libvirt/shared-images/
ディレクトリーのディスクイメージにコピーします。# scp /var/lib/libvirt/images/wanderer1.qcow2 root@cargo-bay:/var/lib/libvirt/shared-images/wanderer1.qcow2
ストレージを共有するのに使用するホストで、
/etc/exports
ファイルに共有ディレクトリーを追加します。以下の例では、/var/lib/libvirt/shared-images
ディレクトリーをsource-example
とdest-example
ホストと共有しています。/var/lib/libvirt/shared-images source-example(rw,no_root_squash) dest-example(rw,no_root_squash)
移行元ホストと移行先ホストの両方で、共有ディレクトリーを
/var/lib/libvirt/images
ディレクトリーにマウントします。# mount cargo-bay:/var/lib/libvirt/shared-images /var/lib/libvirt/images
検証
- プロセスが成功したことを確認するには、ソースホストで仮想マシンを起動して、正しく起動したかどうかを確認します。
関連情報