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7.2. コマンドラインインターフェイスで仮想マシンの保存

仮想マシン (VM) と現在の状態をホストのディスクに保存できます。これは、たとえば、その他の目的でホストのリソースを使用する必要がある場合に便利です。保存した仮想マシンは、すぐに以前の稼働状態に復元できます。

コマンドラインを使用して仮想マシンを保存するには、以下の手順を行います。

前提条件

  • 仮想マシンと設定を保存するのに十分なディスク領域がある。仮想マシンが占有する領域は、その仮想マシンに割り当てられている RAM のサイズによって異なることに注意してください。
  • 仮想マシンが永続的である。
  • (必要に応じて) 仮想マシンの重要なデータのバックアップを作成する。

手順

  • virsh managedsave ユーティリティーを使用します。

    たとえば、次のコマンドは、仮想マシン demo-guest1 を停止し、その設定を保存します。

    # virsh managedsave demo-guest1
    Domain 'demo-guest1' saved by libvirt

    保存された仮想マシンファイルは、デフォルトで /var/lib/libvirt/qemu/save ディレクトリーに demo-guest1.save として置かれます。

    次に仮想マシンを 起動 すると、上記のファイルから、保存された状態が自動的に復元します。

検証

  • 管理保存が有効になっている仮想マシンを一覧表示します。以下の例では、saved として一覧表示されている仮想マシンで、管理保存が有効になっています。

    # virsh list --managed-save --all
    Id    Name                           State
    ----------------------------------------------------
    -     demo-guest1                    saved
    -     demo-guest2                    shut off

    管理保存のイメージがある仮想マシンのリストを表示するには、次のコマンドを使用します。

    # virsh list --with-managed-save --all
    Id    Name                           State
    ----------------------------------------------------
    -     demo-guest1                    shut off

    停止状態にある保存された仮想マシンのリストを表示するには、コマンドで --all オプションまたは --inactive オプションを使用する必要があります。

トラブルシューティング

  • 保存した仮想マシンファイルが破損したり、読み込めない場合は、仮想マシンを復元すると、代わりに標準の仮想マシン起動が起動します。