Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

18.5. ネストされた仮想化の制限

ネストされた仮想化を使用する場合は、以下の制限に注意してください。

サポートされているアーキテクチャー

  • L0 ホストは、Intel、AMD、IBM POWER9、または IBM Z システムである必要があります。ネストされた仮想化は、現在他のアーキテクチャーでは機能しません。

サポート対象のゲストオペレーティングシステム

  • ネストされた仮想マシンを作成するには、以下のゲストオペレーティングシステム(OS)を使用する必要があります。

    • L0 ホスト - RHEL 8.2 以降
    • L1 仮想マシン - RHEL 7.8 以降、または RHEL 8.2 以降

      注記

      L1 仮想マシンで RHEL 7 および 8 をベースとした仮想化オファリングを使用している場合にのみこのサポートの対象となります。これには、以下が含まれます。

      • Red Hat Virtualization
      • Red Hat OpenStack Platform
      • OpenShift Virtualization
    • L2 仮想マシン では、以下のいずれかの OS を使用する必要があります。

      • RHEL 7.8 以降
      • RHEL 8.2 以降
      • Microsoft Windows Server 2016
      • Microsoft Windows Server 2019
  • また、IBM POWER9 では、入れ子になった仮想化は、現在、以下の状況でのみ動作します。

    • L0 ホストと L1 仮想マシンの両方が RHEL 8 を使用している。
    • L2 仮想マシンが、RHEL 8、または RHEL 7 を rhel-alt カーネルで使用している。
    • L1 仮想マシンおよび L2 仮想マシンを、POWER8 互換モードで実行していない。

ハイパーバイザーの制限

  • 現在、Red Hat は RHEL KVM でのみネスト化をサポートしています。RHEL が L0 ハイパーバイザーとして使用されている場合は、L1 ハイパーバイザーとして WSL 2 に RHEL 8 または Windows を使用できます。
  • VMware ESXi や Amazon Web Services (AWS) など、KVM 以外の L0 ハイパーバイザーで L1 RHEL 8 仮想マシンを使用する場合は、RHEL 8 ゲスト OS で L2 仮想マシンを作成できますが、サポート対象外となります。

機能の制限

  • L2 仮想マシンをハイパーバイザーとして使用した L3 ゲストの作成は適切にテストされていないため、これは想定外です。
  • 現在、AMD システムでの仮想マシンの移行は、L0 ホストでネストされた仮想化が有効になっている場合には機能しません。
  • IBM Z システムでは、huge-page バッキングストレージとネストされた仮想化を同時に使用することはできません。

    # modprobe kvm hpage=1 nested=1
    modprobe: ERROR: could not insert 'kvm': Invalid argument
    # dmesg |tail -1
    [90226.508366] kvm-s390: A KVM host that supports nesting cannot back its KVM guests with huge pages
  • L0 ホストで利用可能な機能は、L1 ハイパーバイザーで利用できない場合があります。

    たとえば、IBM POWER 9 ハードウェアでは、XIVE (External Interrupt Virtualization Engine) は動作しません。ただし、L1 仮想マシンはエミュレートされた XIVE 割り込みコントローラーを使用して、L2 仮想マシンを起動できます。