Red Hat Training
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16.4. 仮想マシンの I/O パフォーマンスの最適化
仮想マシンの入出力 (I/O) 機能は、仮想マシンの全体的な効率を大幅に制限する可能性があります。これに対処するために、ブロック I/O パラメーターを設定して、仮想マシンの I/O を最適化できます。
16.4.1. 仮想マシンにおけるブロック I/O のチューニング
複数のブロックデバイスが、複数の仮想マシンで使用されている場合は、I/O ウェイト を変更して特定の仮想デバイスの I/O の優先度を調整することが重要になる場合があります。
デバイスの I/O ウェイトを上げると、I/O 帯域幅の優先度が高まるため、より多くのホストリソースが提供されます。同様に、デバイスのウェイトを下げると、ホストのリソースが少なくなります。
注記
各デバイスの ウェイト
の値は 100
から 1000
の範囲内でなければなりません。もしくは、値を 0
にすると、各デバイスの一覧からそのデバイスを削除できます。
手順
仮想マシンのブロック I/O パラメーターを表示および設定するには、以下を行います。
仮想マシンの現在の
<blkio>
パラメーターを表示します。# virsh dumpxml VM-name
<domain> [...] <blkiotune> <weight>800</weight> <device> <path>/dev/sda</path> <weight>1000</weight> </device> <device> <path>/dev/sdb</path> <weight>500</weight> </device> </blkiotune> [...] </domain>
指定したデバイスの I/O ウェイトを編集します。
# virsh blkiotune VM-name --device-weights device, I/O-weight
たとえば、以下では、liftrul 仮想マシンの /dev/sda デバイスのウェイトを 500 に変更します。
# virsh blkiotune liftbrul --device-weights /dev/sda, 500