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10.3.2. 仮想マシンに接続されているデバイスの変更
接続している仮想デバイスの設定を編集することで、仮想マシンの機能を変更できます。たとえば、仮想マシンのパフォーマンスを最適化する場合は、ホストの CPU に合わせて仮想 CPU モデルを変更できます。
以下の手順は、コマンドラインインターフェイス (CLI) を使用して仮想デバイスを修正する一般的な手順を示しています。ディスクや NIC など、仮想マシンに接続されている一部のディスクは、RHEL 8 Web コンソール で修正できます。
前提条件
-
仮想マシンに接続するデバイスに必要なオプションを取得します。特定のデバイスで利用可能なオプションを確認するには、
virt-xml --device=?
コマンドを使用します。以下に例を示します。
# virt-xml --network=?
--network options:
[...]
address.unit
boot_order
clearxml
driver_name
[...]
-
(必要に応じて)
virsh dumpxml vm-name
を使用してファイルに出力を送って、仮想マシンの XML 設定のバックアップを作成します。たとえば、以下は、Motoko 仮想マシンの設定のバックアップファイルmotoko.xml
を作成します。
# virsh dumpxml Motoko > motoko.xml # cat motoko.xml <domain type='kvm' xmlns:qemu='http://libvirt.org/schemas/domain/qemu/1.0'> <name>Motoko</name> <uuid>ede29304-fe0c-4ca4-abcd-d246481acd18</uuid> [...] </domain>
手順
デバイスの定義および必要なオプションを追加して、
virt-xml --edit
コマンドを使用します。たとえば、次のようにすると、停止する仮想マシン testguest の <cpu> 設定を削除し、host-model に設定します。
# virt-xml testguest --edit --cpu host-model,clearxml=yes Domain 'testguest' defined successfully.
検証
デバイスが変更されたことを確認するには、次のいずれかを行います。
- デバイスが存在し、変更を反映する場合は、仮想マシンを実行してテストします。
virsh dumpxml
コマンドを使用して、デバイスの XML 定義が、仮想マシンの XML 設定で変更されているかどうかを確認します。たとえば、次の出力は、仮想マシン testguest の設定を表示し、CPU モードが host-model として設定されていることを確認します。
# virsh dumpxml testguest [...] <cpu mode='host-model' check='partial'> <model fallback='allow'/> </cpu> [...]
トラブルシューティング
デバイスを変更すると仮想マシンが起動できなくなる場合は、
virsh define
ユーティリティーを使用して、バックアップとして作成しておいた XML 設定ファイルを再読み込みして XML 設定を復元します。# virsh define testguest.xml
仮想マシンの XML 設定を変更する場合は、virsh edit
コマンド (virsh edit testguest
など) も使用できます。ただし、より詳細な変更にはこの方法を使用しないでください。設定を壊し、仮想マシンの起動を妨げる可能性が高くなります。
関連情報
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man virt-xml
コマンド