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20.2. 仮想マシンのコアのダンプ

仮想マシンがクラッシュしたり、誤作動した理由を分析する場合は、後で分析と診断を行えるように仮想マシンのコアをディスクのファイルにダンプします。

本セクションでは、コアダンプ概要 と、仮想マシンのコア を特定のファイルにダンプする方法を説明します。

20.2.1. 仮想マシンのコアダンプの仕組み

仮想マシンでは、数多くの実行中のプロセスを正確かつ効率的に機能させる必要があります。場合によっては、実行中の仮想マシンが、使用中に予期せず終了したり、誤作動したりすることがあります。仮想マシンを再起動すると、データがリセットされたり失われてしまう可能性があり、仮想マシンがクラッシュした問題の正確な診断が困難になります。

このような場合は、virsh dump ユーティリティーを使用して、仮想マシンを再起動する前に仮想マシンのコアをファイルに保存 (または ダンプ) できます。コアダンプファイルには、仮想マシンの生の物理メモリーイメージが含まれ、その中に仮想マシンの詳細情報が含まれます。この情報は、手動、または crash ユーティリティーなどのツールで、仮想マシンの問題診断に使用できます。

関連情報

20.2.2. 仮想マシンのコアダンプファイルの作成

仮想マシンのコアダンプには、任意の時点における仮想マシンの状態に関する詳細情報が含まれます。この情報は、VM のスナップショットに似ており、VM が誤動作したり、突然シャットダウンしたりした場合に問題を検出するのに役立ちます。

前提条件

  • ファイルを保存するのに十分なディスク領域があることを確認してください。仮想マシンが占有する領域は、その仮想マシンに割り当てられている RAM のサイズによって異なることに注意してください。

手順

  • virsh dump ユーティリティーを使用します。

    たとえば、次のコマンドは、仮想マシンのコア lander1、メモリー、CPU 共通レジスターファイルを、/core/filegargantua.file にダンプします。

    # virsh dump lander1 /core/file/gargantua.file --memory-only
    Domain 'lander1' dumped to /core/file/gargantua.file
重要

crash ユーティリティーは、virsh dump コマンドのデフォルトファイル形式に対応しなくなりました。crash を使用してコアダンプファイルを分析するには、--memory-only オプションを使用してファイルを作成する必要があります。

また、コアダンプファイルを作成して Red Hat サポートケースに添付する場合は、--memory-only オプションを使用する必要があります。

トラブルシューティング

virsh dump コマンドが System is deadlocked on memory エラーで失敗する場合、コアダンプファイルに十分なメモリーが割り当てられていることを確認してください。これを行うには、以下の crashkernel オプション値を使用します。または、コアダンプメモリーを自動的に割り当てる crashkernel は一切使用しないでください。

crashkernel=1G-4G:192M,4G-64G:256M,64G-:512M

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