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11.5.2. CLI でストレージボリュームの作成および割り当て
ディスクイメージを取得して、仮想ディスクとして仮想マシンに割り当てるには、ストレージボリュームを作成し、その XML 設定を仮想マシンに割り当てます。
前提条件
空き領域が割り当てられていないストレージプールがホストに存在する。
ホストのストレージプールを一覧表示して確認します。
# virsh pool-list --details Name State Autostart Persistent Capacity Allocation Available -------------------------------------------------------------------------------------------- default running yes yes 48.97 GiB 36.34 GiB 12.63 GiB Downloads running yes yes 175.92 GiB 121.20 GiB 54.72 GiB VM-disks running yes yes 175.92 GiB 121.20 GiB 54.72 GiB
- 既存のストレージプールがない場合は、作成します。詳細は、仮想マシンのストレージの管理 を参照してください。
手順
virsh vol-create-as
コマンドを使用してストレージボリュームを作成します。たとえば、guest-images-fs
ストレージプールをもとに 20 GB qcow2 ボリュームを作成するには以下を実行します。# virsh vol-create-as --pool guest-images-fs --name vm-disk1 --capacity 20 --format qcow2
重要: ストレージプールタイプによっては、
virsh vol-create-as
コマンドがサポートされないため、代わりにストレージボリューム作成の特定のプロセスが必要になります。-
GlusterFS ベース -
qemu-img
コマンドを使用して、ストレージボリュームを作成します。 - iSCSI ベース - iSCSI サーバーに事前に iSCSI LUN を準備します。
-
マルチパスベース -
multipathd
コマンドを使用して、マルチパスを準備または管理します。 - vHBA ベース - ファイバーチャンネルカードを事前に準備します。
-
GlusterFS ベース -
XML ファイルを作成し、そのファイルに以下の行を追加します。このファイルは、ストレージボリュームをディスクとして仮想マシンに追加するために使用します。
<disk type='volume' device='disk'> <driver name='qemu' type='qcow2'/> <source pool='guest-images-fs' volume='vm-disk1'/> <target dev='hdk' bus='ide'/> </disk>
この例では、前の手順で作成した
vm-disk1
ボリュームを使用する仮想ディスクを指定し、このボリュームをide
バスにhdk
ディスクとして指定するように設定します。実際の環境に応じてそれぞれのパラメーターを変更します。重要: 特定のストレージプールタイプでは、別の XML 形式を使用してストレージボリュームディスクを記述する必要があります。
GlusterFS ベース のプールの場合:
<disk type='network' device='disk'> <driver name='qemu' type='raw'/> <source protocol='gluster' name='Volume1/Image'> <host name='example.org' port='6000'/> </source> <target dev='vda' bus='virtio'/> <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x03' function='0x0'/> </disk>
マルチパスベース のプールの場合:
<disk type='block' device='disk'> <driver name='qemu' type='raw'/> <source dev='/dev/mapper/mpatha' /> <target dev='sda' bus='scsi'/> </disk>
RBD ベースのストレージ プールの場合:
<disk type='network' device='disk'> <driver name='qemu' type='raw'/> <source protocol='rbd' name='pool/image'> <host name='mon1.example.org' port='6321'/> </source> <target dev='vdc' bus='virtio'/> </disk>
XML ファイルを使用して、ストレージボリュームをディスクとして仮想マシンに割り当てます。たとえば、
~/vm-disk1.xml
で定義したディスクをtestguest1
仮想マシンに割り当てるには、以下を実行します。# attach-device --config testguest1 ~/vm-disk1.xml
検証
- 仮想マシンのゲストオペレーティングシステムで、ディスクイメージが未フォーマットかつ未割り当てのディスクとして利用できるようになっていることを確認します。