Red Hat Training

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1.4. 仮想管理に使用するツールおよびインターフェイス

RHEL 9 の仮想化は、コマンドラインインターフェイス (CLI) または複数のグラフィカルユーザーインターフェイス (GUI) を使用して管理できます。

コマンドラインインターフェイス

CLI は、RHEL 8 で仮想化を管理する最も強力な方法です。仮想マシン (VM) 管理用の CLI コマンドでは、以下のものがよく知られています。

  • virsh - 指定した引数に応じて、多種多様な目的を持つ多目的仮想コマンドラインユーティリティーおよびシェル。以下に例を示します。

    • 仮想マシンの起動およびシャットダウン - virsh start および virsh shutdown
    • 利用可能な仮想マシンのリスト表示 - virsh list
    • 設定ファイルからの仮想マシンの作成 - virsh create
    • 仮想化シェルの入力 - virsh

    詳細は、virsh(1) man ページを参照してください。

  • virt-install - 新しい仮想マシンを作成する CLI ユーティリティー。詳細は、virt-install(1) man ページを参照してください。
  • virt-xml - 仮想マシンの設定を編集するユーティリティー。
  • guestfish - 仮想マシンのディスクイメージを調べ、修正するユーティリティー。詳細は、guestfish(1) man ページを参照してください。

グラフィカルユーザーインターフェイス

以下の GUI を使用して、RHEL 8 で仮想化を管理できます。

  • RHEL 8 の Web コンソール (Cockpit とも呼ばれています) は、仮想マシンおよび仮想化ホストの管理用に、リモートからアクセスでき、簡単に使用できるグラフィカルユーザーインターフェイスを提供します。

    Web コンソールを使用した基本的な仮想化管理の手順については、Managing virtual machines in the web console を参照してください。

  • 仮想マシンマネージャー (virt-manager) アプリケーションは、仮想マシンおよび仮想化ホストの管理に使用する GUI を提供します。

    重要

    virt-manager は、RHEL 8 でも引き続き対応していますが、非推奨になっています。後続のリリースでは、Web コンソールがその代替となる予定です。したがって、GUI で仮想化を管理する場合は、Web コンソールを使用することが推奨されます。

    ただし、RHEL 8 では、virt-manager またはコマンドラインのいずれか一方からしかアクセスできない機能もあります。詳細は、Differences between virtualization features in Virtual Machine Manager and the web console を参照してください。

  • Gnome Boxes アプリケーションは、仮想マシンおよびリモートシステムを表示したりアクセスしたりするための、軽量のグラフィカルインタフェースです。GNOME Boxes は、主にデスクトップシステムで使用するように設計されています。

    重要

    Gnome Boxes は、GNOME デスクトップ環境に含まれ、RHEL 8 で対応しています、Red Hat は、Web コンソールを使用して、GUI で仮想化を管理することを推奨します。

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