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13.5. PXE サーバーから仮想マシンの起動
PXE (Preboot Execution Environment) を使用する仮想マシンは、ネットワークから起動して設定を読み込むことができます。本章では、libvirt
を使用して、仮想ネットワークまたはブリッジネットワークの PXE サーバーから仮想マシンを起動する方法を説明します。
以下の手順は、例としてのみ提供されます。続行する前に、十分なバックアップがあることを確認してください。
13.5.1. 仮想ネットワークで PXE ブートサーバーの設定
この手順では、PXE (Preboot Execution Environment) を提供するように libvirt
仮想ネットワークを設定する方法を説明します。これにより、ホストの仮想マシンを、仮想ネットワークで利用可能な起動イメージから起動するように設定できます。
前提条件
次のようなローカルの PXE サーバー (DHCP および TFTP)
- libvirt 内部サーバー
- 手動で設定した dhcpd および tftpd
- dnsmasq
- Cobbler サーバー
-
Cobbler が設定した
PXELINUX
など、または手動で設定した PXE 起動イメージ。
手順
-
PXE ブートイメージおよび設定を
/var/lib/tftpboot
フォルダーに置きます。 フォルダーのパーミッションを設定する:
# chmod -R a+r /var/lib/tftpboot
フォルダーの所有権を設定する:
# chown -R nobody: /var/lib/tftpboot
SELinux コンテキストを更新します。
# chcon -R --reference /usr/sbin/dnsmasq /var/lib/tftpboot # chcon -R --reference /usr/libexec/libvirt_leaseshelper /var/lib/tftpboot
仮想ネットワークをシャットダウンします。
# virsh net-destroy default
デフォルトエディターで仮想ネットワーク設定ファイルを開きます。
# virsh net-edit default
<ip>
要素を編集して、適切なアドレス、ネットワークマスク、DHCP アドレス範囲、および起動ファイルを追加します。BOOT_FILENAME は、ブートイメージファイルの名前になります。<ip address='192.168.122.1' netmask='255.255.255.0'> <tftp root='/var/lib/tftpboot' /> <dhcp> <range start='192.168.122.2' end='192.168.122.254' /> <bootp file='BOOT_FILENAME' /> </dhcp> </ip>
仮想ネットワークを起動します。
# virsh net-start default
検証
default
仮想ネットワークが有効であることを確認します。# virsh net-list Name State Autostart Persistent --------------------------------------------------- default active no no