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20.2. nmcli コマンドを使用して、静的ルートを設定する方法
静的ルートを設定するには、次の構文で nmcli
ユーティリティーを使用します。
$ nmcli connection modify connection_name ipv4.routes "ip[/prefix] [next_hop] [metric] [attribute=value] [attribute=value] ..."
このコマンドは、次のルート属性に対応します。
-
cwnd=n
: パケット数で定義された輻輳ウィンドウ (CWND) サイズを設定します。 -
lock-cwnd=true|false
: カーネルが CWND 値を更新できるかどうかを定義します。 -
lock-mtu=true|false
: カーネルが MTU をパス MTU ディスカバリーに更新できるかどうかを定義します。 -
lock-window=true|false
: カーネルが TCP パケットの最大ウィンドウサイズを更新できるかどうかを定義します。 -
mtu=n
: 宛先へのパスに沿って使用する最大転送単位 (MTU) を設定します。 -
onlink=true|false
: ネクストホップがどのインターフェイス接頭辞とも一致しない場合でも、このリンクに直接接続されるかどうかを定義します。 -
scope=n
: IPv4 ルートの場合、この属性は、ルート 接頭辞によってカバーされる宛先の範囲を設定します。値を整数 (0〜255) として設定します。 -
src=address
: ルート接頭辞の対象となる宛先にトラフィックを送信するときに優先する送信元アドレスを設定します。 -
table=table_id
: ルートを追加するテーブルの ID を設定します。このパラメーターを省略すると、NetworkManager はmain
テーブルを使用します。 -
tos=n
: サービスのタイプ (TOS) キーを設定します。値を整数 (0〜255) として設定します。 -
type=value
: ルートタイプを設定します。NetworkManager は、unicast
、local
、blackhole
、unreachable
、prevent
、およびthrow
ルートタイプをサポートします。デフォルトはunicast
です。 -
window=n
: これらの宛先にアドバタイズする TCP の最大ウィンドウサイズをバイト単位で設定します。
ipv4.routes
サブコマンドを使用する場合は、nmcli
が、このパラメーターの現在の設定をすべて上書きします。
ルートを追加するには:
$ nmcli connection modify connection_name +ipv4.routes "<route>"
同様に、特定のルートを削除するには:
$ nmcli connection modify connection_name -ipv4.routes "<route>"