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第15章 特定のデバイスを無視するように NetworkManager の設定

デフォルトでは、NetworkManager は lo (loopback) デバイス以外のすべてのデバイスを管理します。ただし、特定のデバイスを unmanaged に設定すると、NetworkManager がこのデバイスを無視するように設定できます。この設定では、スクリプトなどを使用して、このデバイスを手動で管理できます。

15.1. NetworkManager でデバイスを管理対象外として永続的に設定

インターフェイス名、MAC アドレス、デバイスタイプなどのいくつかの基準に基づいてデバイスを unmanaged として永続的に設定できます。

ネットワークデバイスを一時的に unmanaged として設定する場合は、Temporarily configuring a device as unmanaged in NetworkManager を参照してください。

手順

  1. 必要に応じて、デバイスの一覧を表示して、unmanaged に設定するデバイスまたは MAC アドレス を特定します。

    # ip link show
    ...
    2: enp1s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc fq_codel state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
        link/ether 52:54:00:74:79:56 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    ...
  2. 以下の内容で /etc/NetworkManager/conf.d/99-unmanaged-devices.conf ファイルを作成します。

    • 特定のインターフェイスを管理対象外として設定するには、以下を追加します。

      [keyfile]
      unmanaged-devices=interface-name:enp1s0
    • 特定の MAC アドレスを管理対象外として設定するには、以下を追加します。

      [keyfile]
      unmanaged-devices=mac:52:54:00:74:79:56
    • 特定のタイプのすべてのデバイスを管理対象外として設定するには、以下を追加します。

      [keyfile]
      unmanaged-devices=type:ethernet

    複数のデバイスを管理対象外に設定するには、unmanaged-devices パラメーターのエントリーをセミコロンで区切ります。

  3. NetworkManager サービスを再読み込みします。

    # systemctl reload NetworkManager

検証

  • デバイスの一覧を表示します。

    # nmcli device status
    DEVICE  TYPE      STATE      CONNECTION
    enp1s0  ethernet  unmanaged  --
    ...

    enp1s0 デバイスの横にある 管理対象外 状態は、NetworkManager がこのデバイスを管理していないことを示しています。

関連情報

  • NetworkManager.conf(5) man ページ