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40.17. RHEL システムロールを使用した firewalld の設定

firewall RHEL システムロールを使用すると、一度に複数のクライアントに firewalld サービスを設定できます。この解決策は以下のとおりです。

  • 入力設定が効率的なインターフェイスを提供する。
  • 目的の firewalld パラメーターを 1 か所で保持する。

コントロールノードで firewall ロールを実行すると、RHEL システムロールが firewalld パラメーターを管理対象ノードに即座に適用し、再起動後もパラメーターを維持します。

40.17.1. RHEL システムロール firewall の概要

RHEL システムロールは、Ansible 自動化ユーティリティーのコンテンツセットです。このコンテンツは、Ansible 自動化ユーティリティーとともに、複数のシステムをリモートで管理するための一貫した設定インターフェイスを提供します。

RHEL システムロールの rhel-system-roles.firewall ロールが、firewalld サービスの自動設定のために導入されました。rhel-system-roles パッケージに、この RHEL システムロールとリファレンスドキュメントが含まれています。

1 つ以上のシステムに firewalld パラメーターを自動的に適用するには、Playbook で firewall RHEL システムロール変数を使用します。Playbook は、テキストベースの YAML 形式で記述された 1 つ以上のプレイのリストです。

インベントリーファイルを使用して、Ansible が設定するシステムセットを定義できます。

firewall ロールを使用すると、以下のような異なる firewalld パラメーターを設定できます。

  • ゾーン。
  • パケットが許可されるサービス。
  • ポートへのトラフィックアクセスの付与、拒否、または削除。
  • ゾーンのポートまたはポート範囲の転送。

関連情報

40.17.2. firewall RHEL システムロールを使用した firewalld 設定のリセット

firewall RHEL システムロールを使用すると、firewalld 設定をデフォルトの状態にリセットできます。変数リストに previous:replaced パラメーターを追加すると、RHEL システムロールが既存のユーザー定義の設定をすべて削除し、firewalld をデフォルトにリセットします。previous:replaced パラメーターを他の設定と組み合わせると、firewall ロールは新しい設定を適用する前に既存の設定をすべて削除します。

Ansible コントロールノードで以下の手順を実行します。

前提条件

  • 制御ノードと管理ノードを準備している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する sudo 権限がある。

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Reset firewalld example
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
        - name: Reset firewalld
          ansible.builtin.include_role:
            name: rhel-system-roles.firewall
          vars:
            firewall:
              - previous: replaced
  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

検証

  • 管理対象ノードで root として次のコマンドを実行し、すべてのゾーンを確認します。

    # firewall-cmd --list-all-zones

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.firewall/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/firewall/ ディレクトリー

40.17.3. firewall RHEL システムロールを使用して、firewalld の着信トラフィックをあるローカルポートから別のローカルポートに転送する

firewall ロールを使用すると、複数の管理対象ホストで設定が永続化されるので firewalld パラメーターをリモートで設定できます。

Ansible コントロールノードで以下の手順を実行します。

前提条件

  • 制御ノードと管理ノードを準備している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する sudo 権限がある。

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Configure firewalld
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
        - name: Forward incoming traffic on port 8080 to 443
          ansible.builtin.include_role:
            name: rhel-system-roles.firewall
          vars:
            firewall:
              - { forward_port: 8080/tcp;443;, state: enabled, runtime: true, permanent: true }
  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

検証

  • 管理対象ホストで、firewalld 設定を表示します。

    # firewall-cmd --list-forward-ports

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.firewall/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/firewall/ ディレクトリー

40.17.4. firewall RHEL システムロールを使用して、firewalld のポートを管理

firewall RHEL システムロールを使用して、着信トラフィック用のローカルファイアウォールのポートを開閉し、再起動後も新しい設定を維持できます。たとえば、HTTPS サービスの着信トラフィックを許可するようにデフォルトゾーンを設定できます。

Ansible コントロールノードで以下の手順を実行します。

前提条件

  • 制御ノードと管理ノードを準備している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する sudo 権限がある。

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Configure firewalld
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
        - name: Allow incoming HTTPS traffic to the local host
          ansible.builtin.include_role:
            name: rhel-system-roles.firewall
          vars:
            firewall:
              - port: 443/tcp
                service: http
                state: enabled
                runtime: true
                permanent: true

    permanent: true オプションを使用すると、再起動後も新しい設定が維持されます。

  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

検証

  • 管理対象ノードで、HTTPS サービスに関連付けられた 443/tcp ポートが開いていることを確認します。

    # firewall-cmd --list-ports
    443/tcp

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.firewall/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/firewall/ ディレクトリー

40.17.5. firewall RHEL システムロールを使用した firewalld DMZ ゾーンの設定

システム管理者は、firewall RHEL システムロールを使用して、enp1s0 インターフェイス上に dmz ゾーンを設定し、ゾーンへの HTTPS トラフィックを許可できます。これにより、外部ユーザーが Web サーバーにアクセスできるようにします。

Ansible コントロールノードで以下の手順を実行します。

前提条件

  • 制御ノードと管理ノードを準備している
  • 管理対象ノードで Playbook を実行できるユーザーとしてコントロールノードにログインしている。
  • 管理対象ノードへの接続に使用するアカウントに、そのノードに対する sudo 権限がある。

手順

  1. 次の内容を含む Playbook ファイル (例: ~/playbook.yml) を作成します。

    ---
    - name: Configure firewalld
      hosts: managed-node-01.example.com
      tasks:
        - name: Creating a DMZ with access to HTTPS port and masquerading for hosts in DMZ
          ansible.builtin.include_role:
            name: rhel-system-roles.firewall
          vars:
            firewall:
              - zone: dmz
                interface: enp1s0
                service: https
                state: enabled
                runtime: true
                permanent: true
  2. Playbook の構文を検証します。

    $ ansible-playbook --syntax-check ~/playbook.yml

    このコマンドは構文を検証するだけであり、有効だが不適切な設定から保護するものではないことに注意してください。

  3. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook ~/playbook.yml

検証

  • 管理ノードで、dmz ゾーンに関する詳細情報を表示します。

    # firewall-cmd --zone=dmz --list-all
    dmz (active)
      target: default
      icmp-block-inversion: no
      interfaces: enp1s0
      sources:
      services: https ssh
      ports:
      protocols:
      forward: no
      masquerade: no
      forward-ports:
      source-ports:
      icmp-blocks:

関連情報

  • /usr/share/ansible/roles/rhel-system-roles.firewall/README.md ファイル
  • /usr/share/doc/rhel-system-roles/firewall/ ディレクトリー