Red Hat Training
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第16章 LVM のトラブルシューティング
論理ボリュームマネージャー(LVM)ツールを使用して、LVM ボリュームおよびグループのさまざまな問題のトラブルシューティングを行うことができます。
16.1. LVM での診断データの収集
LVM コマンドが想定どおりに機能しない場合は、以下の方法で診断情報を収集できます。
手順
以下の方法を使用して、さまざまな診断データを収集します。
-
-v
引数を LVM コマンドに追加して、コマンドの出力の詳細レベルを増やします。v
を追加すると、詳細度をさらに増やすことができます。v
は最大 4 つ許可されます (例:-vvvv
)。 -
/etc/lvm/lvm.conf
設定ファイルのlog
セクションで、level
オプションの値を増やします。これにより、LVM がシステムログにより多くの情報を提供します。 問題が論理ボリュームのアクティブ化に関連する場合は、アクティブ化中に LVM がログメッセージをログに記録できるようにします。
-
/etc/lvm/lvm.conf
設定ファイルのlog
セクションでactivation = 1
オプションを設定します。 -
LVM コマンドに
-vvvv
オプションを付けて実行します。 - コマンドの出力を確認します。
activation
オプションを0
にリセットします。オプションを
0
にリセットしないと、メモリー不足の状況でシステムが応答しなくなる可能性があります。
-
診断目的で情報ダンプを表示します。
# lvmdump
追加のシステム情報を表示します。
# lvs -v
# pvs --all
# dmsetup info --columns
-
/etc/lvm/backup/
ディレクトリーの最後の LVM メタデータのバックアップと、/etc/lvm/archive/
ディレクトリー内のアーカイブバージョンを確認します。 現在の設定情報を確認します。
# lvmconfig
-
/run/lvm/hints
キャッシュファイルで、物理ボリュームを持つデバイスを記録します。
-
関連情報
-
lvmdump(8)
の man ページ