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5.5. 論理ボリュームからのディスクの削除

この手順では、ディスクを交換するか、別のボリュームで使用するために、既存の論理ボリュームからディスクを削除する方法を説明します。

ディスクを削除する前に、LVM 物理ボリュームのエクステントを、別のディスクまたはディスクセットに移動する必要があります。

手順

  1. LV を使用する際に、物理ボリュームの使用済み容量と空き容量を表示します。

    # pvs -o+pv_used
      PV          VG    Fmt    Attr   PSize      PFree     Used
     /dev/vdb1 myvg  lvm2   a--    1020.00m    0         1020.00m
     /dev/vdb2 myvg  lvm2   a--    1020.00m    0         1020.00m
     /dev/vdb3 myvg  lvm2   a--    1020.00m   1008.00m   12.00m
  2. データを他の物理ボリュームに移動します。

    1. 既存のボリュームグループ内の他の物理ボリュームに空きエクステントが十分にある場合は、以下のコマンドを使用してデータを移動します。

      # pvmove /dev/vdb3
        /dev/vdb3: Moved: 2.0%
       ...
        /dev/vdb3: Moved: 79.2%
       ...
        /dev/vdb3: Moved: 100.0%
    2. 既存のボリュームグループ内の他の物理ボリュームに空きエクステントが十分にない場合は、以下のコマンドを使用して新しい物理ボリュームを追加し、新たに作成した物理ボリュームを使用してボリュームグループを拡張し、この物理ボリュームにデータを移動します。

      # pvcreate /dev/vdb4
        Physical volume "/dev/vdb4" successfully created
      
      # vgextend myvg /dev/vdb4
        Volume group "myvg" successfully extended
      
      # pvmove /dev/vdb3 /dev/vdb4
        /dev/vdb3: Moved: 33.33%
        /dev/vdb3: Moved: 100.00%
  3. 物理ボリュームを削除します。

    # vgreduce myvg /dev/vdb3
    Removed "/dev/vdb3" from volume group "myvg"

    論理ボリュームに、障害のある物理ボリュームが含まれる場合は、その論理ボリュームを使用することはできません。見つからない物理ボリュームをボリュームグループから削除します。その物理ボリュームに論理ボリュームが割り当てられていない場合は、vgreduce コマンドの --removemissing パラメーターを使用できます。

    # vgreduce --removemissing myvg

関連情報

  • pvmove(8)vgextend(8)vereduce(8)、および pvs(8) の man ページ