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7.3. LVM 報告のソート

通常、lvs コマンド、vgs コマンド、または pvs コマンドの出力全体をソートして、コラムを正しく配置する場合は、出力を生成して内部に保管する必要があります。--unbuffered 引数を指定すると、生成直後にソートされていないままの出力で表示できます。

別の順列のコラム一覧のソートを指定するには、報告コマンドのいずれかと一緒に -O 引数を使用します。出力自体に、このフィールドを含める必要はありません。

以下の例では、物理ボリュームの名前、サイズ、および空き領域を表示する pvs コマンドの出力を示しています。

# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free
  PV         PSize  PFree
  /dev/sdb1  17.14G 17.14G
  /dev/sdc1  17.14G 17.09G
  /dev/sdd1  17.14G 17.14G

以下の例では、空き領域のフィールドでソートされた同じ出力を示しています。

# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free -O pv_free
  PV         PSize  PFree
  /dev/sdc1  17.14G 17.09G
  /dev/sdd1  17.14G 17.14G
  /dev/sdb1  17.14G 17.14G

以下の例では、ソートするフィールドを表示する必要がないことを示しています。

# pvs -o pv_name,pv_size -O pv_free
  PV         PSize
  /dev/sdc1  17.14G
  /dev/sdd1  17.14G
  /dev/sdb1  17.14G

逆順でソートするには、-O 引数の後で指定するフィールドの先頭に - 印を付けます。

# pvs -o pv_name,pv_size,pv_free -O -pv_free
  PV         PSize  PFree
  /dev/sdd1  17.14G 17.14G
  /dev/sdb1  17.14G 17.14G
  /dev/sdc1  17.14G 17.09G