Red Hat Training
A Red Hat training course is available for RHEL 8
4.5. ボリュームグループを別のシステムへ移動
LVM ボリュームグループ全体を、別のシステムに移動できます。これを実行するには、vgexport
コマンドと vgimport
コマンドの使用が推奨されます。
注記
vgimport
コマンドの --force
引数を使用できます。これで物理ボリュームがないボリュームグループをインポートし、vgreduce --removemissing
コマンドを実行します。
vgexport
コマンドは、非アクティブのボリュームグループにシステムがアクセスできないようにするため、物理ボリュームの割り当て解除が可能になります。vgimport
コマンドは、vgexport
コマンドで非アクティブにしていたボリュームグループに、マシンが再度アクセスできるようにします。
ボリュームグループを 2 つのシステム間で移行するには、以下の手順に従います。
- ボリュームグループ内のアクティブなボリュームのファイルにアクセスしているユーザーがいないことを確認してから、論理ボリュームをアンマウントします。
-
vgchange
コマンドで-a n
引数を使用して、そのボリュームグループを非アクティブとしてマークします。これによりこのボリュームグループでこれ以上の動作が発生しないようにします。 vgexport
コマンドを使用してボリュームグループをエクスポートします。これにより、削除するシステムからボリュームグループへアクセスできなくなります。ボリュームグループをエクスポートして
pvscan
コマンドを実行すると、以下の例のように、エクスポート先のボリュームグループに物理ボリュームが表示されます。#
pvscan
PV /dev/sda1 is in exported VG myvg [17.15 GB / 7.15 GB free] PV /dev/sdc1 is in exported VG myvg [17.15 GB / 15.15 GB free] PV /dev/sdd1 is in exported VG myvg [17.15 GB / 15.15 GB free] ...次にシステムがシャットダウンする時に、ボリュームグループを設定していたディスクを外して、新しいシステムに接続できます。
-
ディスクが新しいシステムに接続したら、
vgimport
コマンドを使用してボリュームグループをインポートし、新しいシステムからアクセスできるようにします。 -
vgchange
コマンドで-a y
引数を使用して、ボリュームグループをアクティブにします。 - ファイルシステムをマウントして使用できるようにします。