Red Hat Training

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14.4. タグを使用した LVM RAID オブジェクト間の区別

LVM RAID オブジェクトにタグを割り当て、グループごとにアクティブ化などの LVM RAID の動作の制御を自動化できます。

lvm の割り当ては、割り当てポリシーに基づいて PV レベルで発生するため、物理ボリューム (PV) タグは、論理ボリューム (LV) またはボリュームグループ (VG) タグではなく、LVM RAID の割り当て制御を行います。ストレージタイプを異なるプロパティーで区別するには、適切にタグを付けます (NVMe、SSD、HDD など)。Red Hat は、VG に追加した後に新規 PV を適切にタグ付けすることを推奨します。

この手順では、/dev/sda が SSD で、/dev/sd[b-f] が 1 つのパーティションを持つ HDD であることを前提とします。

前提条件

  • lvm2 パッケージがインストールされている。
  • PV として使用するストレージデバイスが利用できます。

手順

  1. ボリュームグループを作成します。

    # vgcreate MyVG /dev/sd[a-f]1
  2. 物理ボリュームにタグを追加します。

    # pvchange --addtag ssds /dev/sda1
    
    # pvchange --addtag hdds /dev/sd[b-f]1
  3. RAID6 論理ボリュームを作成します。

    # lvcreate --type raid6 --stripes 3 -L1G -nr6 MyVG @hdds
  4. リニアキャッシュプールボリュームを作成します。

    # lvcreate -nr6pool -L512m MyVG @ssds
  5. RAID6 ボリュームをキャッシュに変換します。

    # lvconvert --type cache --cachevol MyVG/r6pool MyVG/r6

関連情報

  • man ページの lvcreate(8)lvconvert(8)lvmraid(7)、および lvmcache(7)