Red Hat Training
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13.2. 論理ボリュームのアクティブ化の制御
以下の方法で、論理ボリュームのアクティブ化を制御できます。
-
/etc/lvm/conf
ファイルのactivation/volume_list
設定で行います。これにより、どの論理ボリュームをアクティブにするかを指定できます。このオプションの使用方法の詳細は/etc/lvm/lvm.conf
設定ファイルを参照してください。 - 論理ボリュームのアクティブ化スキップフラグで行います。このフラグが論理ボリュームに設定されていると、通常のアクティベーションコマンド時にそのボリュームがスキップされます。
または、lvcreate
または lvchange
コマンドで --setactivationskip y|n
オプションを使用して、アクティブ化スキップフラグを有効化または無効化できます。
手順
以下の方法で、論理ボリュームのアクティブ化スキップフラグを設定できます。
このアクティブ化スキップフラグが論理ボリュームに設定されているかを確認するには、
lvs
コマンドを実行します。実行すると、以下のようなk
属性が表示されます。# lvs vg/thin1s1 LV VG Attr LSize Pool Origin thin1s1 vg Vwi---tz-k 1.00t pool0 thin1
標準オプション
-ay
または--activate y
の他に、-K
オプションまたは--ignoreactivationskip
オプションを使用して、k
属性セットで論理ボリュームをアクティブにできます。デフォルトでは、シンプロビジョニングのスナップショットボリュームに、作成時にアクティブ化スキップのフラグが付いています。
/etc/lvm/lvm.conf
ファイルのauto_set_activation_skip
設定で、新たに作成した、シンプロビジョニングのスナップショットボリュームの、デフォルトのアクティブ化スキップ設定を制御できます。以下のコマンドは、アクティブ化スキップフラグが設定されているシンスナップショット論理ボリュームをアクティブ化します。
# lvchange -ay -K VG/SnapLV
以下のコマンドは、アクティブ化スキップフラグがないシンスナップショットを作成します。
# lvcreate -n SnapLV -kn -s vg/ThinLV --thinpool vg/ThinPoolLV
以下のコマンドは、スナップショット論理ボリュームから、アクティブ化スキップフラグを削除します。
# lvchange -kn VG/SnapLV
検証手順
アクティブ化スキップフラグのないシンスナップショットが作成されているか確認します。
# lvs -a -o +devices,segtype LV VG Attr LSize Pool Origin Data% Meta% Move Log Cpy%Sync Convert Devices Type SnapLV vg Vwi-a-tz-- 100.00m ThinPoolLV ThinLV 0.00 thin ThinLV vg Vwi-a-tz-- 100.00m ThinPoolLV 0.00 thin ThinPoolLV vg twi-aotz-- 100.00m 0.00 10.94 ThinPoolLV_tdata(0) thin-pool [ThinPoolLV_tdata] vg Twi-ao---- 100.00m /dev/sdc1(1) linear [ThinPoolLV_tmeta] vg ewi-ao---- 4.00m /dev/sdd1(0) linear [lvol0_pmspare] vg ewi------- 4.00m /dev/sdc1(0) linear