Red Hat Training
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12.2. 論理ボリュームのアクティブ化の制御
以下の方法で、論理ボリュームのアクティブ化を制御できます。
-
/etc/lvm/conf
ファイルのactivation/volume_list
設定で行います。これにより、どの論理ボリュームをアクティブにするかを指定できます。このオプションの使用方法は/etc/lvm/lvm.conf
設定ファイルを参照してください。 - 論理ボリュームのアクティブ化スキップフラグで行います。このフラグが論理ボリュームに設定されていると、通常のアクティベーションコマンド時にそのボリュームがスキップされます。
以下の方法で、論理ボリュームのアクティブ化スキップフラグを設定できます。
-
lvcreate
コマンドの-kn
オプションまたは--setactivationskip n
オプションを指定すると、論理ボリュームの作成時にアクティブ化スキップフラグをオフにできます。 -
lvchange
コマンドの-kn
オプションまたは--setactivationskip n
オプションを指定すると、既存の論理ボリュームのアクティブ化スキップフラグをオフにできます。 -
lvchange
コマンドの-ky
オプションまたは--setactivationskip y
オプションを指定すると、オフになっているボリュームに対して、アクティベーションスキップフラグを再度オンにできます。
このアクティブ化スキップフラグが論理ボリュームに設定されているかを確認するには、lvs
コマンドを実行します。以下のような k
属性が表示されます。
# lvs vg/thin1s1
LV VG Attr LSize Pool Origin
thin1s1 vg Vwi---tz-k 1.00t pool0 thin1
標準オプション -ay
または --activate y
の他に、-K
オプションまたは --ignoreactivationskip
オプションを使用して、k
属性セットで論理ボリュームをアクティブにできます。
デフォルトでは、シンプロビジョニングのスナップショットボリュームに、作成時にアクティブ化スキップのフラグが付いています。/etc/lvm/lvm.conf
ファイルの auto_set_activation_skip
設定で、新たに作成した、シンプロビジョニングのスナップショットボリュームの、デフォルトのアクティブ化スキップ設定を制御できます。
以下のコマンドは、アクティブ化スキップフラグが設定されているシンプロビジョニングされたスナップショット論理ボリュームをアクティベートします。
# lvchange -ay -K VG/SnapLV
以下のコマンドは、アクティブ化スキップフラグがない、シンプロビジョニングされたスナップショットを作成します。
# lvcreate --type thin -n SnapLV -kn -s ThinLV --thinpool VG/ThinPoolLV
以下のコマンドは、スナップショット論理ボリュームから、アクティブ化スキップフラグを削除します。
# lvchange -kn VG/SnapLV