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8.22. RAID1 論理ボリュームでの I/O 操作の制御
lvchange
コマンドの --writemostly
パラメーターおよび --writebehind
パラメーターを使用して、RAID1 論理ボリュームのデバイスに対する I/O 操作を制御できます。これらのパラメーターを使用する書式は以下のとおりです。
--[raid]writemostly PhysicalVolume[:{t|y|n}]
RAID1 論理ボリュームのデバイスを
write-mostly
とマークします。これらのドライブのすべての読み取りは、必要でない限り回避されます。このパラメーターを設定することにより、ドライブに対する I/O 操作の回数を最小限に抑えることができます。デフォルトでは、論理ボリュームに指定した物理ボリュームのwrite-mostly
属性を yes に設定します。:n
を物理ボリュームに追加してwrite-mostly
フラグを削除したり、:t
を指定して値を切り替えたりできます。--writemostly
引数は、1 つのコマンドで複数回指定できるため、1 回で論理ボリュームのすべての物理ボリュームで、write-mostly 属性を切り替えることができます。--[raid]writebehind IOCount
write-mostly
というマークが付いている RAID1 論理ボリュームのデバイスに許可される、未処理の書き込みの最大数を指定します。この値を上回ると書き込みは同期され、設定要素になっているデバイスへの書き込みがすべて、アレイが書き込みの完了を知らせる前に完了してしまいます。この値をゼロに設定すると、設定はクリアになり、システムが値を任意に選択できるようになります。