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9.7. RAID0 を作成するためのパラメーター

RAID0 ストライピング論理ボリュームは、lvcreate --type raid0[meta] --stripes _Stripes --stripesize StripeSize VolumeGroup [PhysicalVolumePath] コマンドを使用して作成することができます。

次の表は、RAID0 ストライピング論理ボリュームを作成するときに使用できるさまざまなパラメーターを説明しています。

表9.2 RAID0 ストライピング論理ボリュームを作成するためのパラメーター

パラメーター説明

--type raid0[_meta]

raid0 を指定すると、メタデータボリュームなしで RAID0 ボリュームが作成されます。raid0_meta を指定すると、メタデータボリュームとともに RAID0 ボリュームが作成されます。RAID0 には耐障害性がないため、RAID1/10 の場合のようにミラーリングされたすべてのデータブロックを格納したり、RAID4/5/6 の場合のようにすべてのパリティーブロックを計算して格納したりしません。したがって、ミラーリングされたブロックまたはパリティーブロックの再同期の進行状態を把握するメタデータボリュームは必要ありません。RAID0 から RAID4/5/6/10 への変換では、メタデータボリュームが必須となります。raid0_meta を指定すると、これらのメタデータボリュームが事前に割り当てられ、それぞれの割り当ての失敗を防ぐことができます。

--stripes Stripes

論理ボリュームを分散するデバイスの数を指定します。

--stripesize StripeSize

各ストライプのサイズをキロバイト単位で指定します。これは、次のデバイスに移動する前にデバイスに書き込まれるデータの量です。

VolumeGroup

使用するボリュームグループを指定します。

PhysicalVolumePath

使用するデバイスを指定します。指定しない場合は、LVM により、Stripes オプションに指定されているデバイスの数が、各ストライプに 1 つずつ選択されます。