Red Hat Training
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9.3. スナップショットと元のボリュームのマージ
--merge
オプションを指定して lvconvert
コマンドを使用し、スナップショットを元のボリューム (作成元) にマージします。データやファイルを失った場合や、システムを以前の状態に復元する必要がある場合に、システムのロールバックを実行できます。スナップショットボリュームをマージすると、作成された論理ボリュームには、元のボリュームの名前、マイナー番号、および UUID が含まれます。マージの進行中、作成元に対する読み取りまたは書き込みは、マージ中のスナップショットに対して実行されているかのように見えます。マージが完了すると、マージされたスナップショットは削除されます。
作成元のボリュームとスナップショットボリュームの両方が起動されておらず、アクティブでない場合、マージはすぐに開始されます。それ以外の場合は、作成元またはスナップショットのいずれかがアクティブ化され、両方が閉じられた後にマージが開始されます。スナップショットを閉じることができない作成元 (root
ファイルシステムなど) にマージできるのは、作成元のボリュームがアクティブ化された後です。
手順
スナップショットボリュームをマージします。以下のコマンドは、スナップショットボリューム vg001/snap をその 作成元 にマージします。
# lvconvert --merge vg001/snap Merging of volume vg001/snap started. vg001/origin: Merged: 100.00%
元のボリュームを表示します。
# lvs -a -o +devices LV VG Attr LSize Pool Origin Data% Meta% Move Log Cpy%Sync Convert Devices origin vg001 owi-a-s--- 1.00g /dev/sde1(0)
関連情報
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lvconvert(8)
の man ページ