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9.3. LVM RAID のセグメントタイプ

RAID 論理ボリュームを作成するには、RAID タイプを lvcreate コマンドの --type 引数として指定します。ほとんどのユーザーの場合、raid1raid4raid5raid6raid10 の 5 つの使用可能なプライマリータイプのいずれかを指定するだけで十分です。

以下の表は、考えられる RAID セグメントタイプを示しています。

表9.1 LVM RAID のセグメントタイプ

セグメントタイプ説明

raid1

RAID1 ミラーリング。-m 引数を指定し、ストライピングを指定しない場合は、これが lvcreate コマンドの --type 引数のデフォルト値になります。

raid4

RAID4 専用パリティーディスク

raid5_la

  • RAID5 left asymmetric
  • ローテートパリティー 0 + データ継続

raid5_ra

  • RAID5 right asymmetric
  • ローテートパリティー N + データ継続

raid5_ls

  • RAID5 left symmetric
  • raid5 と同じです。
  • ローテートパリティー 0 +データ再起動

raid5_rs

  • RAID5 right symmetric
  • ローテートパリティー N + データ再起動

raid6_zr

  • RAID6 zero restart
  • raid6 と同じです。
  • ローテートパリティーゼロ (左から右) + データ再起動

raid6_nr

  • RAID6 N restart
  • ローテートパリティー N (左から右) + データ再起動

raid6_nc

  • RAID6 N continue
  • ローテートパリティー N (左から右) + データを継続

raid10

  • ストライピング + ミラーリング。-m 引数を指定し、1 よりも大きい数をストライプの数として指定すると、これが lvcreate コマンドの --type 引数のデフォルト値になります。
  • ミラーセットのストライピング

raid0/raid0_meta

ストライピング。RAID0 では、ストライプサイズの単位で、複数のデータサブボリュームに論理ボリュームデータが分散されます。これは、パフォーマンスを向上させるために使用します。論理ボリュームのデータは、いずれかのデータサブボリュームで障害が発生すると失われます。