Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

8.21. RAID1 論理ボリュームでの I/O 操作

lvchange コマンドの --writemostly パラメーターおよび --writebehind パラメーターを使用して、RAID1 論理ボリュームのデバイスに対する I/O 操作を制御できます。これらのパラメーターを使用する形式は次のとおりです。

--[raid]writemostly PhysicalVolume[:{t|y|n}]

RAID1 論理ボリューム内のデバイスは、write-mostly としてマークして、必要な場合を除き、これらのドライブに対するすべての読み取りアクションを回避します。このパラメーターを設定することにより、ドライブに対する I/O 操作の回数を最小限に抑えることができます。このパラメーターを設定するには、lvchange --writemostly /dev/sdb my_vg/ly_lv コマンドを使用します。

次の方法で writemostly 属性を設定できます。

:y
デフォルトでは、論理ボリューム内の指定された物理ボリュームの writemostly 属性の値は yes です。
:n
writemostly フラグを削除するには、物理ボリュームに :n を追加します。
:t
writemostly 属性の値を切り替えるには、--writemostly 引数を指定します。この引数を 1 つのコマンドで複数回使用すると、論理ボリューム内のすべての物理ボリュームの writemostly 属性を一度に切り替えることができます。
--[raid]writebehind IOCount

writemostly としてマークされた保留中の書き込みの最大数を指定します。これらは、RAID1 論理ボリューム内のデバイスに適用される書き込み操作の数です。このパラメーターの値を超えると、RAID アレイがすべての書き込みアクションの完了を通知する前に、構成デバイスへのすべての書き込みアクションが同期的に完了します。

このパラメーターは lvchange --writebehind 100 my_vg/ly_lv コマンドを使用して設定できます。writemostly 属性の値をゼロに設定すると、設定がクリアされます。この設定では、システムが値を任意に選択します。