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76.8. Apache HTTP サーバーでサポートされる TLS プロトコルバージョンの設定

デフォルトでは、RHEL の Apache HTTP Server は、最新のブラウザーにも互換性のある安全なデフォルト値を定義するシステム全体の暗号化ポリシーを使用します。たとえば、DEFAULT ポリシーでは、TLSv1.2 および TLSv1.3 プロトコルバージョンのみが Apache で有効になるように定義します。

Apache HTTP Server my_company.idm.example.com がサポートする TLS プロトコルのバージョンを手動で設定できます。たとえば、環境が特定の TLS プロトコルバージョンのみを有効にする必要がある場合には、以下の手順に従います。

  • お使いの環境のクライアントで、セキュリティーの低い TLS1 (TLSv1.0) プロトコルまたは TLS1.1 プロトコルも使用できるようにする必要がある場合。
  • Apache が TLSv1.2 プロトコルまたは TLSv1.3 プロトコルのみに対応するように設定する場合。

前提条件

手順

  1. /etc/httpd/conf/httpd.conf ファイルを編集し、TLS プロトコルバージョンを設定する <VirtualHost> ディレクティブに以下の設定を追加します。たとえば、TLSv1.3 プロトコルのみを有効にするには、以下を実行します。

    SSLProtocol -All TLSv1.3
  2. httpd サービスを再起動します。

    # systemctl restart httpd

検証手順

  1. 以下のコマンドを使用して、サーバーが TLSv1.3 に対応していることを確認します。

    # openssl s_client -connect example.com:443 -tls1_3
  2. 以下のコマンドを使用して、サーバーが TLSv1.2 に対応していないことを確認します。

    # openssl s_client -connect example.com:443 -tls1_2

    サーバーがプロトコルに対応していない場合には、このコマンドは以下のエラーを返します。

    140111600609088:error:1409442E:SSL routines:ssl3_read_bytes:tlsv1 alert protocol version:ssl/record/rec_layer_s3.c:1543:SSL alert number 70
  3. 必要に応じて、他の TLS プロトコルバージョンのコマンドを繰り返し実行します。

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