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35.9. NIS ドメインの Identity Management への移行

NIS ドメインを IdM に移行する際に、ファイルやディレクトリーのパーミッションを変更しないように、ID ビューを使用して既存のホストにホスト固有の UID と GID を設定することができます。

前提条件

  • kinit admin コマンドを使用して、管理者として自分自身を認証済みである。

手順

  1. IdM ドメインにユーザーとグループを追加します。

    1. ipa user-add コマンドを使用して、ユーザーを作成します。詳細は、IdM へのユーザーの追加 を参照してください。
    2. ipa group-add コマンドを使用して、グループを作成します。詳細は、IdM へのグループの追加 を参照してください。
  2. ユーザーの作成中に生成された IDs IdM をオーバーライドします。

    1. ipa idview-add コマンドを使用して、新しい ID ビューを作成します。詳細は、ID ビューコマンドのヘルプの取得 を参照してください。
    2. ipa idoverrideuser-add および idoverridegroup-add をそれぞれ使用して、ユーザーとグループの ID オーバーライドを ID ビューに追加します。
  3. ipa idview-apply コマンドを使用して、特定のホストに ID ビューを割り当てます。
  4. NIS ドメインの使用を停止します。

検証

  1. すべてのユーザーとグループが ID ビューに正しく追加されたかどうかを確認するには、ipa idview-show コマンドを使用します。

    $ ipa idview-show example-view
      ID View Name: example-view
      User object overrides: example-user1
      Group object overrides: example-group