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28.2. IdM Web UI でのパーミッションの管理
Web インターフェイス (IdM Web UI) を使用して Identity Management (IdM) のパーミッションを管理するには、次の手順に従います。
前提条件
- IdM、または ユーザー管理者 ロールを管理する管理者権限
- IdM Web UI にログインしている。詳細は Web ブラウザーで IdM Web UI へのアクセス を参照してください。
手順
新しいパーミッションを追加するには、IPA Server タブで Role-Based Access Control サブメニューを開き、Permissions を選択します。
パーミッションのリストが開きます。パーミッションのリストの上部にある Add ボタンをクリックします。
Add Permission フォームが開きます。新しいパーミッションの名前を指定し、そのプロパティーを適宜定義します。
適切なバインドルールタイプを選択します。
- permission はデフォルトのパーミッションタイプで、権限およびロール経由でアクセスを付与します。
- all: パーミッションを全認証ユーザーに適用することを指定します。
anonymous: 認証されていないユーザーを含め、すべてのユーザーにパーミッションを適用することを指定します。
注記特権には、デフォルト以外のバインドルールタイプが指定されたパーミッションを追加できません。特権に既存のパーミッションは、デフォルト以外のバインドルールタイプには設定できません。
- Granted rights でこのパーミッションを付与する権限を選択します。
パーミッションのターゲットエントリーを識別する方法を定義します。
- Type: ユーザー、ホスト、またはサービスなどのエントリータイプを指定します。Type 設定の値を選択すると、このエントリータイプの ACI でアクセス可能な対応の属性をすべて Effective Attributes に表示します。Type を定義すると、 Subtree および Target DN が事前定義された値のいずれかに設定されます。
-
Subtree (必須): サブツリーエントリーを指定します。このサブツリーエントリーの下にあるすべてのエントリーが対象になります。Subtree ではワイルドカードや存在しないドメイン名 (DN) を使用できないので、既存のサブツリーエントリーを指定します。例:
cn=automount,dc=example,dc=com
-
Extra target filter: DAP フィルターを使用して、パーミッションが適用されるエントリーを特定します。フィルターには、任意の有効な LDAP フィルターを使用できます (たとえば、
(!(objectclass=posixgroup))
) IdM は指定のフィルターの有効性を自動的にチェックします。無効なフィルターを入力して、パーミッションを保存しようとすると、IdM からこの件について警告が表示されます。 -
Target DN: ドメイン名 (DN) を指定し、ワイルドカードを受け入れます。例:
uid=*,cn=users,cn=accounts,dc=com
- Member of group: 指定したグループのメンバーにターゲットフィルターを設定します。フィルター設定を指定してから Add をクリックすると、IdM がフィルターを検証します。すべてのパーミッション設定が正しい場合は、IdM により検索が実行されます。パーミッション設定の一部が正しくない場合には、IdM により、どの設定が正しく設定されているかを示すメッセージが表示されます。
パーミッションに属性を追加します。
- Type を設定する場合は、利用可能な ACI 属性のリストから Effective attributes を選択します。
Type を使用しない場合は、Effective attributes フィールドに属性を手動で書き込みます。一度に 1 つの属性を追加します。複数の属性を追加するには、Add をクリックして別の入力フィールドを追加します。
重要パーミッションの属性を設定しない場合には、パーミッションはデフォルトですべての属性が含まれます。
フォーム下部の Add ボタンでパーミッションの追加を完了します。
- Add ボタンをクリックしてパーミッションを保存し、パーミッションのリストに戻ります。
- パーミッションを保存し、Add and Add another ボタンをクリックして、継続して同じフォームに別のパーミッションを追加できます。
- Add and Edit ボタンを使用すると、新規作成したパーミッションを保存して編集を継続できます。
- オプション。また、パーミッションのリストから名前をクリックして パーミッション権限 ページを表示し、既存のパーミッションのプロパティーを編集することもできます。
オプション。既存のパーミッションを削除する必要がある場合は、リストで名前の横にあるチェックボックスにチェックマークを入れて、Delete ボタンをクリックして、Remove permissions ダイアログを表示します。
注記デフォルトの管理パーミッションに対する操作は、変更できない属性は IdM Web UI で無効になっており、管理パーミッションを完全に削除することができないんど、制限されています。
ただし、すべての特権から管理されているパーミッションを削除して、パーミッションにバインドタイプが設定されている管理されているパーミッションを効果的に無効にすることができます。
たとえば、このパーミッションを持つグループが、エンジニアリンググループのメンバー属性に (メンバーの追加や削除ができるように) 書き込みできるようにするには、以下を実行します。