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第94章 IdM Healthcheck 情報の収集
Healthcheck は、Identity Management (IdM) で発生する可能性がある問題を特定するのを助ける手動コマンドラインツールとして設計されました。
本章では、30 日間のローテーションで Healthcheck の出力に基づいてログのコレクションを作成する方法を説明します。
前提条件
- Healthcheck ツールは、RHEL 8.1 以降でのみ利用できます。
94.1. IdM の Healthcheck
IdM (Identity Management) の Healthcheck ツールは、IdM 環境の健全性に影響を与える可能性がある問題を見つけるのに役立ちます。
注記
Healthcheck ツールは、Kerberos 認証なしで使用できるコマンドラインツールです。
モジュールは独立しています
Healthcheck は、以下をテストする独立したモジュールで設定されています。
- レプリケーションの問題
- 証明書の有効性
- 認証局インフラストラクチャーの問題
- IdM および Active Directory の信頼の問題
- 正しいファイル許可と所有権設定
2 つの出力形式
ヘルスチェックでは、以下の出力が生成されます。これは、output-type
オプションを使用して設定できます。
-
JSON
: マシンが判読できる出力 (デフォルト) -
human
: 人間が判読できる出力
--output-file
オプションで別の出力先ファイルを指定できます。
結果
Healthcheck の各モジュールは、次のいずれかの結果を返します。
- SUCCESS
- 想定どおりに設定されています。
- WARNING
- エラーではありませんが、注目または評価すると良いでしょう。
- ERROR
- 想定どおりに設定されていません。
- CRITICAL
- 想定どおりに設定されておらず、影響を受ける可能性が高くなっています。