Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

9.4. pcsd Web UI でクラスターコンポーネントの設定

クラスターのコンポーネントと属性を設定するには、クラスター 画面に表示されるクラスターの名前をクリックします。これにより、ノード ページが表示されます。

Nodes ページには、上部に、以下のエントリーを含むメニューが表示されます。

  • ノード (pcsd Web UI でクラスターノードの設定で説明)
  • リソース (pcsd Web UI でクラスターリソースの設定で説明)
  • フェンスデバイス (pcsd Web UI でフェンスデバイスの設定で説明)
  • ACL (pcsd Web UI で ACL の設定で説明)
  • クラスターのプロパティー ( pcsd Web UI でクラスタープロパティーの設定で説明)

9.4.1. pcsd Web UI でクラスターノードの設定

クラスター管理ページの上部にあるメニューから ノード オプションを選択すると、現在設定されているノードと、現在選択されているノードの状態 (ノードで実行しているリソースや、リソースの場所設定など) が表示されます。これは、クラスターの管理 画面でクラスターを選択すると表示されるデフォルトページです。

このページから、ノードを追加または削除できます。また、ノードをスタンバイモードまたはメンテナンスモードにしたり、開始、停止、再起動を実行することもできます。スタンバイモードの詳細は、ノードをスタンバイモードに を参照してください。メンテナンスモードの詳細については、クラスターをメンテナンスモードにする を参照してください。また、フェンシングの設定 を選択することで、説明されているように、このページで直接フェンスデバイスを設定することもできます。フェンスデバイスの設定は、pcsd Web UI でフェンスデバイスの設定を参照してください。

9.4.2. pcsd Web UI でクラスターリソースの設定

クラスター管理ページの上部にあるメニューから リソース オプションを選択すると、クラスターに現在設定されているリソースが、リソースグループに整理されて表示されます。グループまたはリソースを選択すると、そのグループまたはリソースの属性が表示されます。

この画面では、リソースの追加または削除、既存リソースの設定の編集、およびリソースグループの作成を行うことができます。

新規リソースをクラスターに追加するには、以下を行います。

  • Add をクリックします。これにより、リソースの追加 画面が表示されます。
  • ドロップダウンの タイプ メニューからリソースタイプを選択すると、そのリソースに指定する必要がある引数がメニューに表示されます。
  • 任意の引数 をクリックすると、定義するリソースに指定できる任意の引数を表示できます。
  • 作成するリソースのパラメーターを入力したら、リソースの作成 をクリックします。

リソースの引数を設定する際に、引数の簡単な説明がメニューに表示されます。カーソルをフィールドに移動すると、その引数のヘルプが表示されます。

リソースをクローンリソースとして定義することも、昇格可能なクローンリソースとしても定義できます。これらのリソースタイプの詳細は、複数のノードでアクティブなクラスターリソース (クローンリソース) の作成 を参照してください。

少なくとも 1 つのリソースを作成したら、リソースグループを作成できます。

リソースグループを作成するには、以下を行います。

  • リソース 画面からグループの一部であるリソースを選択し、グループの作成 をクリックします。これにより、グループの作成 画面が表示されます。
  • グループの作成 画面から、ドラッグアンドドロップを使用してリソースのリストを移動することで、リソースグループ内のリソースの順番を再編成できます。
  • グループ名を入力し、グループの作成 をクリックします。これにより、グループ名とそのグループ内のリソースが表示される リソース 画面に戻ります。

リソースグループを作成したら、追加のリソースを作成または変更する際に、グループ名をリソースパラメーターとして指定できます。

9.4.3. pcsd Web UI でフェンスデバイスの設定

クラスター管理ページの上部にあるメニューから [フェンスデバイス] オプションを選択すると、[フェンスデバイス] 画面が表示され、現在設定されているフェンスデバイスが表示されます。

新しいフェンスデバイスをクラスターに追加するには、以下を行います。

  • Add をクリックします。フェンスデバイスの追加 画面が表示されます。
  • ドロップダウンメニューの タイプ からフェンスデバイスのタイプを選択すると、そのフェンスデバイスに指定する必要がある引数がメニューに表示されます。
  • 任意の引数 をクリックして、定義するフェンスデバイスに指定できる追加の引数を表示できます。
  • 新しいフェンスデバイスのパラメーターを入力したら、フェンスインスタンスの作成 をクリックします。

SBD フェンスデバイスを設定するには、フェンスデバイス 画面の SBD をクリックします。これにより、クラスターで SBD を有効または無効にできる画面が呼び出されます。

フェンスデバイスの詳細は Red Hat High Availability クラスターでのフェンシングの設定 を参照してください。

9.4.4. pcsd Web UI で ACL の設定

クラスター管理ページの上部にあるメニューから ACL オプションを選択すると、ローカルユーザーのパーミッションを設定できる画面が表示され、アクセス制御リスト (ACL) を使用して、クラスター設定への読み取り専用アクセスまたは読み書きアクセスが可能になります。

ACL パーミッションを割り当てるには、ロールを作成し、そのロールのアクセスパーミッションを定義します。各ロールには、XPath クエリーまたは特定要素の ID のいずれかにパーミッション (読み取り/書き込み/拒否) をいくつでも適用できます。ロールを定義したら、既存のユーザーまたはグループに割り当てることができます。

ACL を使用してパーミッションを割り当てる方法は、ACL を使用したローカルパーミッションの設定 を参照してください。

9.4.5. pcsd Web UI でクラスタープロパティーの設定

クラスター管理ページの上部にあるメニューから クラスターのプロパティー オプションを選択するとクラスタープロパティーが表示され、そのプロパティーの値をデフォルト値から変更できます。Pacemaker クラスターのプロパティーは、Pacemaker クラスターのプロパティー を参照してください。