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17.4. クラスターリソースの障害ステータスの解除

リソースに障害が発生した場合は、pcs status コマンドでクラスターの状態を表示すると失敗メッセージが表示されます。障害の原因を解決しようとしたら、pcs status コマンドを再度実行してリソースの更新されたステータスを確認できます。また、pcs resource failcount show --full コマンドを使用してクラスターリソースの障害数を確認できます。

pcs resource cleanup コマンドを使用して、リソースの障害ステータスをクリアできます。pcs resource cleanup コマンドは、リソースのステータスと、リソースの failcount 値をリセットします。このコマンドは、リソースの操作履歴も削除し、現在の状態を再検出します。

次のコマンドは、resource_id で指定されたリソースのリソースステータスと failcount 値をリセットします。

pcs resource cleanup resource_id

resource_id を指定しないと、pcs resource cleanup コマンドは失敗数ですべてのリソースのリソースステータスと failcount 値をリセットします。

pcs resource cleanup resource_id コマンドの他に、pcs resource refresh resource_id コマンドを使用して、リソースのステータスをリセットし、リソースの操作履歴を消去することもできます。pcs resource cleanup コマンドと同様に、オプションを指定せずに pcs resource refresh コマンドを実行し、すべてのリソースのリソースステータスと failcount 値をリセットできます。

pcs resource cleanup コマンドおよび pcs resource refresh コマンドの両方が、リソースの操作履歴を消去し、リソースの現在の状態を再検出します。pcs resource cleanup コマンドは、クラスターの状態に示されているように、アクションが失敗したリソースでのみ動作しますが、pcs resource refresh コマンドは、現在の状態に関係なくリソース上で動作します。