第29章 クラスターメンテナンスの実行

クラスターのノードでメンテナンスを実行するには、そのクラスターで実行しているリソースおよびサービスを停止するか、または移行する必要がある場合があります。または、サービスを変更しない状態で、クラスターソフトウェアの停止が必要になる場合があります。Pacemaker は、システムメンテナンスを実行するための様々な方法を提供します。

  • クラスターの別のノードでサービスが継続的に実行している状態で、クラスター内のノードを停止する必要がある場合は、そのクラスターノードをスタンバイモードにすることができます。スタンバイノードのノードは、リソースをホストすることができなくなります。ノードで現在アクティブなリソースは、別のノードに移行するか、(他のノードがそのリソースを実行できない場合は) 停止します。スタンドバイモードの詳細は「ノードをスタンバイモードにする」を参照してください。
  • リソースを停止せずに、現在実行しているノードから個別のリソースを移行する必要がある場合は、pcs resource move コマンドを使用してリソースを別のノードに移行できます。pcs resource move コマンドの詳細は、「クラスターリソースの手動による移行」を参照してください。

    pcs resource move コマンドを実行すると、現在実行しているノードでそれが実行されないように、制約がリソースに追加されます。リソースを戻す準備ができたら、pcs resource clear コマンドまたは pcs constraint delete コマンドを実行して制約を削除できます。ただし、このコマンドを実行しても、リソースが必ずしも元のノードに戻る訳ではありません。その時点でリソースが実行できる場所は、リソースを最初に設定した方法によって異なるためです。「リソースを優先ノードへ移行」に従って、pcs resource relocate run コマンドを実行して、リソースを優先ノードに移動できます。

  • 実行中のリソースを完全に停止し、クラスターが再び起動しないようにする必要がある場合は、pcs resource disable コマンドを使用できます。pcs resource disable コマンドの詳細は、「クラスターリソースの有効化、無効化、および禁止」を参照してください。
  • Pacemaker が、リソースに対して何らかのアクションを実行しないようにする場合 (たとえば、リソースのメンテナンス中に復元アクションを無効にする場合や、/etc/sysconfig/pacemaker 設定をリロードする必要がある場合) は、「リソースの非管理モードへの設定」で説明されているように pcs resource unmanage コマンドを使用します。Pacemaker Remote 接続リソースは、非管理モードにしないでください。
  • クラスターを、サービスの開始や停止が行われない状態にする必要がある場合は、maintenance-mode クラスタープロパティーを設定できます。クラスターをメンテナンスモードにすると、すべてのリソースが自動的に非管理モードになります。メンテナンスモードのクラスターの詳細は「クラスターをメンテナンスモードに」を参照してください。
  • RHEL High Availability Add-On および Resilient Storage Add-On に含まれるパッケージを更新する必要がある場合は、「Red Hat Enterprise Linux High Availability クラスターの更新」で説明されているように、一度に 1 つのパッケージを更新するか、または全体のクラスターに対して更新を行うことができます。
  • Pacemaker リモートノードでメンテナンスを実行する必要がある場合は、「リモートノードおよびゲストノードのアップグレード」で説明されているように、リモートノードリソースを無効にすることで、ノードをクラスターから削除できます。

29.1. ノードをスタンバイモードに

クラスターノードがスタンバイモードになると、ノードがリソースをホストできなくなります。ノードで現在アクティブなリソースは、すべて別のノードに移行されます。

以下のコマンドは、指定ノードをスタンバイモードにします。--all を指定すると、このコマンドはすべてのノードをスタンバイモードにします。

このコマンドは、リソースのパッケージを更新する場合に使用できます。また、設定をテストして、ノードを実際にシャットダウンせずに復元のシュミレーションを行う場合にも、このコマンドを使用できます。

pcs node standby node | --all

次のコマンドは、指定したノードをスタンバイモードから外します。このコマンドを実行すると、指定ノードはリソースをホストできるようになります。--all を指定すると、このコマンドはすべてのノードをスタンバイモードから外します。

pcs node unstandby node | --all

pcs resource ban コマンドを実行すると、指定されたノードでリソースが実行されないことに注意してください。pcs node unstandby コマンドを実行すると、指定されたノードでリソースを実行できます。このコマンドを実行しても、リソースが必ずしも指定のノードに戻る訳ではありません。その時点でリソースが実行できる場所は、リソースを最初に設定した方法によって異なります。


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