Red Hat Training

A Red Hat training course is available for RHEL 8

1.2.2. クォーラム

クラスターの整合性と可用性を維持するために、クラスターシステムは、クォーラム と呼ばれる概念を使用してデータの破損や損失を防ぎます。クラスターノードの過半数がオンラインになると、クラスターでクォーラムが確立されます。クラスターでクォーラムが確立されない場合は、障害によるデータ破損の可能性を小さくするために、Pacemaker はデフォルトですべてのリソースを停止します。

クォーラムは、投票システムを使用して確立されます。クラスターノードが通常どおり機能しない場合や、クラスターの他の部分との通信が失われた場合に、動作している過半数のノードが、問題のあるノードを分離するように投票し、必要に応じて、接続を切断して別のノードに切り替えてサービスを継続 (フェンス) します。

たとえば、6 ノードクラスターで、4 つ以上のクラスターノードが動作している場合にクォーラムが確立されます。過半数のノードがオフラインまたは利用できない状態になると、クラスターでクォーラムが確立されず、Pacemaker がクラスター化サービスを停止します。

Pacemaker におけるクォーラム機能は、スプレットブレイン と呼ばれる状況が発生しないようにします。スプレットブレインは、クラスターが通信から分離されたあとも、各部分が別のクラスターとして機能し続けることで、同じデータの書き込みや、データの破壊または損失が発生する可能性がある現象です。スプリットブレイン状態の詳細と、一般的なクォーラムの概念は「Exploring Concepts of RHEL High Availability Clusters - Quorum」を参照してください。

Red Hat High Availability Add-On クラスターは、スプリットブレインの状況を回避するために、votequorum サービスをフェンシングと併用します。クラスターの各システムには多くの投票数が割り当てられ、過半数の票を取得しているものだけがクラスターの操作を継続できます。