3.4. デフォルトの cloud.cfg ファイル
/etc/cloud/cloud.cfg
ファイルは、cloud-init
の基本設定を設定するモジュールをリスト表示します。
ファイルのモジュールは、cloud-init
のデフォルトのモジュールです。お使いの環境にモジュールを設定したり、不要なモジュールを削除したりすることができます。cloud.cfg
に含まれるモジュールは、ファイルにリスト表示されているだけで、必ずしもなんでも実行する訳ではありません。cloud-init
フェーズのいずれかでアクションを実行する必要がある場合は、それらを個別に設定する必要があります。
cloud.cfg
ファイルは、個別のモジュールを実行するための時系列を提供します。Red Hat が追加するモジュールをサポートする限り、追加のモジュールを cloud.cfg
に追加できます。
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) のファイルのデフォルトコンテンツは、以下のとおりです。
注記
-
モジュールは、
cloud.cfg
で指定された順序で実行されます。通常、この順序は変更しません。 -
cloud.cfg
ディレクティブは、ユーザーデータによって上書きされることができます。 -
cloud-init
を手動で実行する場合は、コマンドラインオプションでcloud.cfg
を上書きできます。 - 各モジュールには独自の設定オプションが含まれており、この設定オプションに特定の情報を追加することができます。
users: 1 - default disable_root: 1 2 ssh_pwauth: 0 3 mount_default_fields: [~, ~, 'auto', 'defaults,nofail,x-systemd.requires=cloud-init.service', '0', '2'] 4 ssh_deletekeys: 1 5 ssh_genkeytypes: ['rsa', 'ecdsa', 'ed25519'] 6 syslog_fix_perms: ~ 7 disable_vmware_customization: false 8 cloud_init_modules: 9 - disk_setup - migrator - bootcmd - write-files - growpart - resizefs - set_hostname - update_hostname - update_etc_hosts - rsyslog - users-groups - ssh cloud_config_modules: 10 - mounts - locale - set-passwords - rh_subscription - yum-add-repo - package-update-upgrade-install - timezone - puppet - chef - salt-minion - mcollective - disable-ec2-metadata - runcmd cloud_final_modules: 11 - rightscale_userdata - scripts-per-once - scripts-per-boot - scripts-per-instance - scripts-user - ssh-authkey-fingerprints - keys-to-console - phone-home - final-message - power-state-change system_info: default_user: 12 name: cloud-user lock_passwd: true gecos: Cloud User groups: [adm, systemd-journal] sudo: ["ALL=(ALL) NOPASSWD:ALL"] shell: /bin/bash distro: rhel 13 paths: cloud_dir: /var/lib/cloud 14 templates_dir: /etc/cloud/templates 15 ssh_svcname: sshd 16 # vim:syntax=yaml
- 1
- システムのデフォルトユーザーを指定します。詳細は、Users and Groups を参照してください。
- 2
- root ログインを有効または無効にします。詳細は、Authorized Keys を参照してください。
- 3
ssh
がパスワード認証を受け入れるよう設定されているかどうかを指定します。詳細は、Set Passwords を参照してください。- 4
- マウントポイントを設定します。6 つの値を含むリストでなければなりません。詳細は、Mounts を参照してください。
- 5
- デフォルトのホスト SSH 鍵を削除するかどうかを指定します。詳細は、Host Keys を参照してください。
- 6
- 生成する鍵のタイプを指定します。詳細は、Host Keys を参照してください。RHEL 8.4 以前の場合、この行のデフォルト値は
~
であることに注意してください。 - 7
cloud-init
は、起動時に複数のステージで実行されます。cloud-init
が、すべてのステージをログファイルにログ記録できるように、このオプションを設定します。このオプションの詳細は、usr/share/doc/cloud-init/examples
ディレクトリーのcloud-config.txt
ファイルを参照してください。- 8
- VMware vSphere のカスタマイズを有効または無効にします。
- 9
- 本セクションのモジュールは、起動プロセスの初期段階における
cloud-init
サービスの起動時に実行されるサービスです。 - 10
- これらのモジュールは、初回起動後の
cloud-init
設定時に実行されます。 - 11
- これらのモジュールは、設定完了後に
cloud-init
の最終フェーズで実行されます。 - 12
- デフォルトユーザーの詳細を指定します。詳細は、Users and Groups を参照してください。
- 13
- ディストリビューションを指定します。
- 14
cloud-init
固有のサブディレクトリーが含まれるメインディレクトリーを指定します。詳細は、Directory layout を参照してください。- 15
- テンプレートの場所を指定します。
- 16
- SSH サービスの名前
関連情報