第3章 cloud-init の設定

本章では、cloud-init で最も一般的な設定タスクの例を紹介します。

cloud-init 設定では、cloud.cfg ファイルおよび cloud.cfg.d ディレクトリーへのディレクティブの追加を必要とすることがあります。あるいは、特定のデータソースでは、ユーザーデータファイルやメタデータファイルなどのファイルにディレクティブを追加する必要がある場合があります。データソースでは、ディレクティブの HTTP サーバーへのアップロードが必要な場合があります。データソースの要件を確認し、それに応じてディレクティブを追加します。

3.1. NoCloud データソースの cloud-init を含む仮想マシンの作成

以下に、cloud-init を含む新しい仮想マシンを作成する手順の例を示します。この手順では、meta-data および user-data ファイルを作成します。meta-data ファイルには、インスタンスの詳細が含まれます。user-data には、ユーザーを作成し、アクセスを付与するための情報が含まれます。次に、これらのファイルを新しい ISO イメージに追加し、KVM ゲストイメージから作成した新しい仮想マシンに ISO ファイルをアタッチします。このシナリオでは、データソースは NoCloud です。

手順

  1. cloudinitiso という名前のディレクトリーを作成し、これに移動します。

    $ mkdir cloudinitiso
    $ cd cloudinitiso
  2. meta-data という名前のファイルを作成します。以下の情報をファイルに追加します。

    instance-id: citest
    local-hostname: citest-1
  3. user-data という名前のファイルを作成します。ファイルに以下の情報を追加します。

    #cloud-config
    password: cilogon
    chpasswd: {expire: False}
    ssh_pwauth: True
    ssh_authorized_keys:
      - ssh-rsa AAA...fhHQ== sample@redhat.com
    注記

    user-data ファイルの最後の行は、SSH 公開鍵を参照します。~/.ssh/id_rsa.pub で SSH 公開鍵を検索します。このサンプル手順を行う場合は、行を変更して公開鍵の 1 つを含めます。

  4. genisoimage コマンドを使用して、user-data および meta-data を含む ISO イメージを作成します。

    # genisoimage -output ciiso.iso -volid cidata -joliet -rock user-data meta-data
    
    I: -input-charset not specified, using utf-8 (detected in locale settings)
    Total translation table size: 0
    Total rockridge attributes bytes: 331
    Total directory bytes: 0
    Path table size(bytes): 10
    Max brk space used 0
    183 extents written (0 MB)
  5. Red Hat カスタマーポータルから、/var/lib/libvirt/images ディレクトリーに KVM ゲストイメージをダウンロードします。
  6. virt-install コマンドを使用して、KVM ゲストイメージから新しい仮想マシンを作成します。イメージへの添付として、作成した ISO イメージを含めます。

    virt-install \
        --memory 4096 \
        --vcpus 4 \
        --name mytestcivm \
        --disk /var/lib/libvirt/images/rhel-8.1-x86_64-kvm.qcow2,device=disk,bus=virtio,format=qcow2 \
        --disk /home/sample/cloudinitiso/ciiso.iso,device=cdrom \
        --os-type Linux \
        --os-variant rhel8.0 \
        --virt-type kvm \
        --graphics none \
        --import
  7. cloud-user としてイメージにログインします。パスワードは cilogon です。

    citest-1 login: cloud-user
    Password:
    [cloud-user@citest-1 ~]$

検証手順

  • cloud-init ステータスを確認して、タスクが完了したことを確認します。

    [cloud-user@citest-1 instance]$ cloud-init status
    status: done
  • cloud-init は、実行時に /var/lib/cloud の下の cloud-init ディレクトリーレイアウトを作成し、指定したディレクティブに基づいて特定のディレクトリーコンテンツを更新または変更します。

    たとえば、データソースファイルをチェックして、データソースが NoCloud であることを確認できます。

    $ cd /var/lib/cloud/instance
    $ cat datasource
    DataSourceNoCloud: DataSourceNoCloud [seed=/dev/sr0][dsmode=net]

    cloud-init は、user-data を /var/lib/cloud/instance/user-data.txt にコピーします。

    $cat user-data.txt
    #cloud-config
    password: cilogon
    chpasswd: {expire: False}
    ssh_pwauth: True
    ssh_authorized_keys:
      - ssh-rsa AAA...fhHQ== sample@redhat.com

    これらはサンプルです。cloud-init ディレクトリーレイアウトには、もっと多くの情報が含まれます。

注記

OpenStack の場合は、『インスタンス&イメージガイド』 に、cloud-init を使用してインスタンスを設定するための情報が含まれています。特定の手順は、「Creating a customized instance」 を参照してください。

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