A.3. rpm-ostree コマンド

以下の表は、OSTree イメージのインストールまたは管理時に使用できる rpm-ostree コマンドの一部を示しています。

表A.3 rpm-ostree コマンド

コマンド説明

rpm-ostree --repo=/home/gicmo/Code/src/osbuild-iot/build/repo/ db list <REV>

このコマンドは、リポジトリーへの <REV> コミットに存在するパッケージをリスト表示します。

rpm-ostree rollback

OSTree は、deployments と呼ばれるブートローダーエントリーの順序付きリストを管理します。インデックス 0 のエントリーは、デフォルトのブートローダーエントリーです。エントリーごとに個別の /etc ディレクトリーがありますが、エントリーはすべて 1 つの /var ディレクトリーを共有します。Tab を押して起動を中断すると、ブートローダーを使用してエントリーを選択できます。これにより、以前の状態にロールバックされます。つまり、デフォルトのデプロイメントはデフォルト以外のデプロイメントに変更されます。

rpm-ostree status

このコマンドは、使用中の現在のデプロイメントに関する情報を提供します。起動時にリストで一番上にあるデプロイメントがデフォルトになるなど、利用可能な全デプロイメントの名前と refspecs が順番に記載されます。* のマークが付いたデプロイメントは現在の起動されるデプロイメントを、r のマークが付いたものは最新のアップグレードを示します。

rpm-ostree db list

このコマンドを使用して、コミットされたパッケージを確認します。1 つ以上のコミットを指定する必要がありますが、範囲や複数指定したコミットも機能します。

rpm-ostree db diff

このコマンドを使用して、2 つの rev (リビジョン) のツリー間でパッケージがどのように異なるかを表示します。rev を指定しないと、起動したコミットが保留中のコミットと比較されます。rev を 1 つだけ指定すると、起動したコミットはその rev と比較されます。

rpm-ostree upgrade

このコマンドは、現在のツリーの最新バージョンをダウンロードしてデプロイし、現在のツリーを次回の起動のデフォルトとして設定します。これは、実行中のファイルシステムツリーには影響はありません。変更を適用するには、再起動する必要があります。

関連情報

  • rpm-ostree man ページ