第10章 RHEL for Edge イメージの管理
RHEL for Edge イメージを管理するために、以下のいずれかの管理タスクを実行することができます。
- RHEL Web コンソールで Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集
- Image Builder コマンドラインを使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集
- RHEL for Edge イメージの更新
-
rpm-ostree
リモートをノードに設定/ノードポリシーの更新 - RHEL for Edge イメージの手動での復元、または Greenboot を使用した自動的な復元
10.1. RHEL Web コンソールで Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集
RHEL for Edge イメージのブループリントを編集して、以下を実行することができます。
- 必要に応じた追加コンポーネントの追加
- 既存コンポーネントのバージョンの変更
- 既存コンポーネントの削除
10.1.1. RHEL Web コンソールで Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージのブループリントへのコンポーネントの追加
RHEL for Edge イメージのブループリントにコンポーネントを追加するには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、対応するブループリントを編集する手順に従ってください。
前提条件
- RHEL システムで、Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
- RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
手順
Image Builder のダッシュボードで、編集したい RHEL for Edge イメージのブループリントをクリックします。
特定のブループリントを検索するには、Filter by Name のテキストボックスにブループリント名を入力してから Enter キーを押します。
ブループリントの右上で、Edit Packages をクリックします。
画面が Edit Packages モードに切り替わります。
Filter by Name のテキストボックスに、追加するコンポーネント名を入力してから Enter キーを押します。
コンポーネント名の一覧が表示されます。
コンポーネントの横の + 記号をクリックします。
ブループリントにコンポーネントが追加されます。
Commit をクリックします。
ブループリントの更新が保存され、保留中のコミットと共にメッセージが表示されます。
サマリーダイアログボックスで、変更内容を確認してから Commit をクリックします。
コミットが正常に実行されたことを確認するメッセージが表示されます。
これにより、新しいバージョンのブループリントが作成され、右ペインに最新のコンポーネントが一覧表示されます。
10.1.2. RHEL Web コンソールを使用した RHEL for Edge イメージのブループリント内の既存コンポーネントのバージョンの変更
デフォルト (最新) のバージョンを選択したか、あるいはブループリントに含めたコンポーネントのバージョンを選択しました。必要に応じて、任意のコンポーネントのバージョンを変更できるようになりました。
そのためには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、対応するブループリントのコンポーネントのバージョンを変更する手順に従ってください。
前提条件
- RHEL システムで、Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
- RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
- RHEL for Edge のブループリントに 1 つ以上のコンポーネントを追加済みである。
手順
Image Builder のダッシュボードで、編集するブループリントをクリックします。
特定のブループリントを検索するには、Filter by Name のテキストボックスにブループリント名を入力してから Enter キーを押します。
ブループリントの右上で、Edit Packages をクリックします。
画面が Edit Packages モードに切り替わり、右側のパネルには、現在ブループリントにコミットされているコンポーネント名が一覧表示されます。
- コンポーネント名をクリックします。
- Component Options Version のドロップダウンリストから希望のバージョンを選択します。
Apply Changes をクリックします。
変更が保存され、右ペインには最新の変更が一覧表示されます。
Commit をクリックします。
新しいバージョンはブループリントに保存されています。保留中のコミットを示すメッセージが表示されます。
サマリーダイアログボックスで、変更内容を確認してから Commit をクリックします。
コミットが正常に実行されたことを確認するメッセージが表示されます。
その結果、ブループリントの新しいバージョンが作成され、右側のペインには最新のコンポーネントが表示されます。
10.1.3. RHEL Web コンソールで Image Builder を使用した RHEL for Edge イメージのブループリントからのコンポーネントの削除
作成した RHEL for Edge イメージのブループリントから不要なコンポーネントを 1 つ以上削除するには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、手順に従ってください。
前提条件
- RHEL システムで、Image Builder ダッシュボードにアクセス済みである。
- RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
- RHEL for Edge のブループリントに 1 つ以上のコンポーネントを追加済みである。
手順
Image Builder のダッシュボードで、編集するブループリントをクリックします。
特定のブループリントを検索するには、Filter by Name のテキストボックスにブループリント名を入力してから Enter キーを押します。
ブループリントの右上で、Edit Packages をクリックします。
画面が Edit Packages モードに切り替わります。右側のパネルには、現在ブループリントにコミットされているコンポーネント名が一覧表示されます。
More Options メニューの Remove をクリックします。
オプションで、コンポーネント名をクリックしてから Remove をクリックします。
Commit をクリックします。
保留中のコミットを示すメッセージが表示されます。
変更内容を確認してから、Commit をクリックします。
コミットが正常に実行されたことを確認するメッセージが表示されます。
これにより、新しいバージョンのブループリントが作成され、右ペインに最新のコンポーネントが一覧表示されます。
10.1.4. コマンドラインインターフェイスを使用した RHEL for Edge イメージのブループリントの編集
Image Builder のコマンドラインを使用して、RHEL for Edge イメージのブループリントの仕様を変更することができます。そのためには、以下の前提条件を満たしていることを確認してから、手順に従って対応するブループリントを編集してください。
前提条件
- Image Builder のコマンドラインへアクセスできる。
- RHEL for Edge イメージのブループリントを作成済みである。
手順
ローカルのテキストファイルにブループリントを保存 (エクスポート) します。
# composer-cli blueprints save BLUEPRINT-NAME
選択したテキストエディターで
BLUEPRINT-NAME.toml
ファイルを編集し、変更を加えます。編集を終了する前に、ファイルが有効なブループリントであることを確認します。
バージョン番号を大きくしてください。
Semantic Versioning スキームを使用していることを確認してください。
注記バージョンを変更しない場合、バージョンのパッチコンポーネントが自動的に増えます。
コンテンツが有効な TOML 仕様かどうかを確認します。詳細は、TOML のドキュメントを参照してください。
注記TOML のドキュメントはコミュニティーが提供しているため、Red Hat のサポート対象外となります。このツールの問題は、https://github.com/toml-lang/toml/issues から報告できます。
- ファイルを保存してエディターを閉じます。
ブループリントを Image Builder のコマンドラインにプッシュ (インポート) します。e
# composer-cli blueprints push BLUEPRINT-NAME.toml
注記ブループリントを Image Builder のコマンドラインに戻す場合は、
.toml
拡張子を含むファイル名を指定します。Image Builder にアップロードされたコンテンツが編集内容と一致していることを確認します。
# composer-cli blueprints show BLUEPRINT-NAME
ブループリントに記載されているコンポーネントおよびバージョンと、その依存関係が有効かどうかを確認します。
# composer-cli blueprints depsolve BLUEPRINT-NAME