8.4. キックスタートファイルを使用した RHEL for Edge イメージのインストール
Kickstart ファイルを使用する RHEL for Edge イメージをインストールするには、Web サーバーを使用します。Web サーバーは、RHEL for Edge イメージの commit.tar
リポジトリーとキックスタートファイルを使用して、RHEL インストーラーを起動します。
前提条件
- RHEL インストーラーのコミットを取得するためのサーバーが利用可能であり、実行されている。
-
作成したコミットをインストールするための
.qcow2
ディスクイメージ。CLI で Image Builder を使用してシステムイメージを作成する を参照してください。
手順
libvirt virt-install
を使用して RHEL Anaconda インストーラーを実行します。virt-install \ --name rhel-edge-test-1 \ --memory 2048 \ --vcpus 2 \ --disk path=prepared_disk_image.qcow2,format=qcow2,size=8 \ --os-variant rhel8 \ --cdrom /home/username/Downloads/rhel-8-x86_64-boot.iso
インストール画面で:
図8.1 Red Hat Enterprise Linux 起動メニュー
e キーを押して、追加のカーネルパラメーターを追加します。
inst.ks=http://edge_device_ip:port/kickstart.ks
カーネルパラメーターは、RHEL インストーラーに含まれる RHEL イメージではなく、キックスタートファイルを使用して RHEL をインストールすることを指定します。
カーネルパラメーターを追加したら、Ctrl+X を押して、キックスタートファイルを使用して RHEL インストールを起動します。
RHEL インストーラーが起動し、サーバー (HTTP) エンドポイントからキックスタートファイルを取得してコマンドを実行します。このコマンドには、HTTP エンドポイントから RHEL for Edge イメージコミットをインストールするコマンドが含まれます。インストールが完了すると、RHEL インストーラーからログインの詳細を求められます。
検証
- ログイン 画面で、ユーザーアカウントの資格情報を入力し、Enter をクリックします。
RHEL for Edge イメージが正常にインストールされているかどうかを確認します。
$ rpm-ostree status
コマンドの出力には、イメージのコミット ID が表示され、正常にインストールされたことがわかります。
以下は出力例です。
State: idle Deployments: * ostree://edge:rhel/8/x86_64/edge Timestamp: 2020-09-18T20:06:54Z Commit: 836e637095554e0b634a0a48ea05c75280519dd6576a392635e6fa7d4d5e96