第1章 Image Builder の説明

1.1. Image Builder の概要

Image Builder を使用して、Red Hat Enterprise Linux システムイメージをカスタマイズできます。たとえば、クラウドプラットフォームへのデプロイに使用するシステムイメージを作成できます。Image Builder は、出力の各タイプに対する設定の詳細を自動的に処理するため、手動でイメージを作成する方法よりも使いやすく、作業も速くなります。composer-cli ツールのコマンドラインインターフェースで Image Builder 機能、または RHEL 8 Web コンソールでグラフィカルインターフェースにアクセスできます。

Image Builder は、システムサービスの lorax-composer として実行します。このサービスは、以下の 2 つのインターフェースを介してこのサービスを利用できます。

  • 端末でコマンドを実行する CLI ツールの composer-cli。これは、推奨される方法です。
  • RHEL 8 Web コンソールの GUI プラグイン。

1.2. Image Builder の用語

Blueprint

Blueprint は、システムに追加されるパッケージおよびカスタマイズの一覧を表示して、カスタマイズされたシステムのイメージを定義します。Blueprint は編集でき、バージョン管理が行われています。Blueprint からシステムイメージを作成すると、イメージは、RHEL 8 Web コンソールの Image Builder インターフェースにある Blueprint に関連付けられます。

Blueprint は、TOML (Tom’s Obvious, Minimal Language) 形式の平文テキストとして表示されます。

Compose
Compose は、特定の Blueprint の特定のバージョンに基づくシステムイメージの個々のビルドです。用語としての Compose は、システムイメージと、その作成、入力、メタデータ、およびそのプロセス自体のログを指します。
カスタマイズ
カスタマイズはシステムの仕様で、パッケージではありません。これには、ユーザー、グループ、および SSH 鍵が含まれます。

1.3. Image Builder の出力形式

Image Builder は、次の表に示す出力形式でイメージを作成できます。

表1.1 Image Builder の出力形式

説明CLI 名ファイル拡張子

QEMU QCOW2 イメージ

qcow2

.qcow2

Ext4 ファイルシステムイメージ

ext4-filesystem

.img

raw パーティション設定ディスクイメージ

partitioned-disk

.img

ライブ起動可能 ISO

live-iso

.iso

tar アーカイブ

tar

.tar

Amazon Machine Image ディスクの作成

ami

.ami

Azure ディスクイメージ

vhd

.vhd

VMware 仮想マシンディスク

vmdk

.vmdk

Openstack

openstack

.qcow2

1.4. Image Builder のシステム要件

Image Builder の基盤になっている lorax ツールは、システムイメージを作成している間に、潜在的にセキュリティーが保護されていないため、安全でない操作を多数実行します。このため、仮想マシンを使用して Image Builder を実行します。

Image Builder を実行する環境 (仮想マシンなど) は、次の表に記載されている要件を満たす必要があります。

表1.2 Image Builder のシステム要件

パラメーター最低要求値

システムのタイプ

専用の仮想マシン

プロセッサー

2 コア

メモリー

4 GiB

ディスク容量

20 GiB

アクセス権限

管理者レベル (root)

ネットワーク

インターネットへの接続

注記

UEFI システムに直接インストールした仮想マシンでイメージを作成することは対応していません。


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