第1章 RHEL System Roles を使用するための制御ノードと管理対象ノードの準備

個々の RHEL システムロールを使用してサービスおよび設定を管理する前に、関連するホストを準備します。

1.1. RHEL システムロールの概要

RHEL システムロールは、Ansible ロールおよびモジュールのコレクションです。RHEL システムロールは、複数の RHEL システムをリモートで管理するための設定インターフェイスを提供します。このインターフェイスは、RHEL の複数のバージョンにわたるシステム設定の管理と、新しいメジャーリリースの導入を可能にします。

Red Hat Enterprise Linux 8 のインターフェイスは、現在、以下のロールから設定されます。

  • 証明書の発行更新 (certificate)
  • コックピット (cockpit)
  • Firewalld (firewall)
  • HA クラスター (ha_cluster)
  • カーネルダンプ (kdump)
  • カーネル設定 (kernel_settings)
  • ロギング (logging)
  • メトリック (PCP) (metrics)
  • Microsoft SQL Server (microsoft.sql.server)
  • ネットワーキング (network)
  • Network Bound Disk Encryption クライアントと Network Bound Disk Encryption サーバー (nbde_clientnbde_server)
  • Postfix (postfix)
  • SELinux (SELinux)
  • SSH クライアント (ssh)
  • SSH サーバー (sshd)
  • ストレージ (storage)
  • 端末セッションの録画 (tlog)
  • 時刻同期 (timesync)
  • VPN (vpn)

これらのロールはすべて、AppStream リポジトリーで利用可能な rhel-system-roles パッケージで提供されます。

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