第9章 IdM ログファイルおよびディレクトリー

以下のセクションを使用して、Identity Management (IdM) の個々のコンポーネントを監視、分析、およびトラブルシューティングします。

さらに、IdM サーバーおよびクライアント の監視、分析、トラブルシューティングを行い、IdM サーバーの監査ロギングの有効化 ができます。

9.1. IdM サーバーおよびクライアントのログファイルおよびディレクトリー

以下の表は、Identity Management (IdM) サーバーおよびクライアントが情報のログ記録に使用するディレクトリーおよびファイルを示しています。インストールエラーのトラブルシューティングには、ファイルおよびディレクトリーを使用できます。

ディレクトリーまたはファイル説明

/var/log/ipaserver-install.log

IdM サーバーのインストールログ。

/var/log/ipareplica-install.log

IdM レプリカのインストールログ

/var/log/ipaclient-install.log

IdM クライアントのインストールログ

/var/log/sssd/

SSSD のログファイル。sssd.conf ファイル または sssctl コマンド で SSSD の詳細ロギングを有効化できます。

~/.ipa/log/cli.log

ipa ユーティリティーによる応答、リモートプロシージャーコール (RPC) で返されるエラーのログファイル。ツールを実行する 実効ユーザー のホームディレクトリーに作成されます。このユーザーは、IdM ユーザープリンシパルとはユーザー名が異なる可能性があります。(これは、ipa コマンドの実行を試みて失敗する前にチケット保証チケット (TGT) 取得した IdM ユーザーです。)たとえば、root でシステムにログインし、IdM 管理者 の TGT を取得している場合は、エラーが /root/.ipa/log/cli.log ファイルに記録されます。

/etc/logrotate.d/

DNS、SSSD、Apache、Tomcat、および Kerberos のログローテーションのポリシー

/etc/pki/pki-tomcat/logging.properties

このリンクは、/usr/share/pki/server/conf/logging.properties でデフォルトの認証局ロギング設定を参照します。