4.2. RHEL for Edge

simplified-installer イメージのブループリントでユーザーを指定する機能

以前は、簡易インストーラーイメージのブループリントを作成するときに、カスタマイズが使用されずに破棄されたため、ブループリントのカスタマイズでユーザーを指定できませんでした。今回の更新により、ブループリントからイメージを作成すると、インストール時にこのブループリントによって /usr/lib/passwd ディレクトリーにユーザーが作成され、/usr/etc/shadow ディレクトリーにパスワードが作成されます。ブループリント用に作成したユーザー名とパスワードを使用してデバイスにログインできます。システムにアクセスした後、useradd コマンドなどでユーザーを作成する必要があることに注意してください。

Jira:RHELPLAN-149091

RHEL for Edge イメージに対する Red Hat build of MicroShift の有効化

この機能強化により、RHEL for Edge システムで Red Hat build of MicroShift サービスを有効にすることができます。customizations.firewalld.zones ブループリントカスタマイズを使用すると、ブループリントカスタマイズに firewalld ソースのサポートを追加できます。そのためには、ゾーンの名前とその特定のゾーン内のソースのリストを指定します。ソースは、source[/mask]|MAC|ipset:ipset の形式にすることができます。

以下は、RHEL for Edge システムで Red Hat build of MicroShift サービスのサポートを設定およびカスタマイズする方法に関するブループリントの例です。

[[packages]]
name = "microshift"
version = "*"
[customizations.services]
enabled = ["microshift"]
[[customizations.firewall.zones]]
name = "trusted"
sources = ["10.42.0.0/16", "169.254.169.1"]

Red Hat build of MicroShift のインストール要件 (ファイアウォールポリシー、MicroShift RPM、systemd サービスなど) を使用すると、実稼働環境にすぐに使用できるデプロイメントを作成して、現場でデプロイされた最小限のエッジデバイスへのワークロードの移植性、およびデフォルトでの LVM デバイスマッパーの有効化を実現できます。

Jira:RHELPLAN-136489