8.12. ID 管理
デフォルトで/var/log/messages に記録されなくなったデバッグメッセージ
以前は、ipa-dnskeysyncd
および ipa-ods-exporter
デーモンがデフォルトですべてのデバッグメッセージを /var/log/messages
に記録していたため、ログファイルが大幅に増大していました。必要に応じて、/etc/ipa/dns.conf
ファイルで debug=True
を設定することにより、デバッグログレベルを設定できるようになりました。詳細は、default.conf(5)
の man ページを参照してください。
ユーザーアカウントの保持
以前は、ipa user-del --preserve user_login
コマンドを実行してユーザーアカウントを保存すると、出力に Deleted user "user_login"
というメッセージが誤って返されていました。このメッセージは、ユーザーが削除され、期待どおりに保持されていないことを誤って示しています。今回の更新で、出力は Preserved user “user_login”
を返すようになりました。
4 GB を超える Kerberos データベースの転送
以前は、kprop
サービスと kpropd
コマンドは、Kerberos KDC データベースのサイズを格納するときに 32 ビット値を使用していました。その結果、データベースサイズが 4 GB を超えると、プライマリー Kerberos サーバーからレプリカサーバーへの Kerberos データベースダンプファイルの転送が失敗しました。
今回の更新で Kerberos が変更され、4 GB を超える KDC データベースを転送できるようになりました。
(BZ#2026462)