7.13. コンテナー

RHEL 8.5 以前で fuse-overlayfs を使用して作成されたルートレスコンテナーは、削除されたファイルを認識するようになりました

RHEL 8.4 以前では、ルートレスイメージやコンテナーは fuse-overlayfs ファイルシステムを使用して作成または保存されていました。RHEL 8.5 以降でこのようなイメージやコンテナーを使用すると、カーネルが提供する overlayfs の実装を使用している権限のないユーザーが、RHEL 8.4 のコンテナーやイメージからファイルやディレクトリーを削除した場合に問題が発生します。この問題は、root アカウントで作成されたコンテナーには該当しませんでした。

その結果、コンテナーやイメージから削除するファイルやディレクトリーは、fuse-overlayfs ファイルシステムを使用する場合、ホワイトアウトフォーマットを使用して、そのようにマークされていました。しかし、フォーマットの違いにより、カーネルの overlayfs の実装では、fuse-overlayfs を使用して作成されたホワイトアウトフォーマットを認識できませんでした。その結果、削除されたファイルやディレクトリーはそのまま表示されていました。この問題は、root アカウントで作成されたコンテナーには該当しませんでした。

今回の更新で問題は解決しました。

(JIRA:RHELPLAN-92741)